「綺麗な脚になりたい!」
そう思って履いているヒール。実はヒールが脚を太くする原因かもしれません......。画像をご覧ください(さすがにヒールは履けないので傾斜で代用しました)。
膝が曲がって変な姿勢ですね。ヒールのようにかかとが高い靴を履くと重心がつま先にかかり、爪先立ちになってふくらはぎにある筋肉が縮んだ形になります。ふくらはぎにある腓腹筋という筋肉は膝を曲げる働きがあるので、爪先立ちになると膝を曲げさせる力が働きます。
重心が前にかかることでも膝が曲がりやすくなりますね。しかし真っ直ぐ綺麗に立とうとして曲がっている膝をしっかり伸ばそうとしてしまいます。その結果、ローヒールの靴を履いている時よりも腿の前にグッと力を込めてしまいます。常にトレーニングをしているようなものです。
そんな生活を続けていると腿の前が酷使されてパンパンに張って太くなることも......。腿の前の筋肉は横に広がりやすく脚を太く見せてしまうんですね。そうならない為にも膝をまっすぐに伸ばすのはお尻を締めるようにしてお尻の筋肉でやるように意識しましょう。
また、つま先立ちになることで使われれるふくらはぎの筋肉も横に広くなりやすいです。この筋肉が太くなると膝から下がヒラメのように広がって見えます。ちなみにこの筋肉に名前はヒラメ筋といいます。
爪先が圧迫されて足の指が使えなくなるのも良くないですね。足の指が使えなくなると足の歪みにもつながり、ムクミにもなりやすくなります。足の老廃物はふくらはぎの筋肉が伸び縮みすることで循環されて排出されます。ヒールを履くとふくらはぎが縮んだ状態で固定されるので、さらにむくみやすくなります。
ヒールを履いたら足の指を動かしたりストレッチをしてほぐしておきましょう。このようにヒールは「脚を綺麗に見せる靴」であって「脚を綺麗にする靴」ではないんですね。というかむしろ脚には良くないのです。
そうは言ってもヒールを履いておしゃれを楽しみたいと思います。ヒールを履いてもかかとで踏み込んでしっかりお尻の筋肉で歩くようにイメージして下さいね。
※ちなみにハイヒールは1600年代にフランスで町中にあふれる汚物(う◯こ)を踏まないように発明されたんだそうです。
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Written by 大野崇(プロキックボクサー、元K-1 JAPAN選手、トレーナー)