記録的な降雪もあって寒さも一層厳しさを増てきます。冷え性の方は辛いですよね。外気温が低くなると内臓などの大事な器官が集中する体幹部を守ろうと血流も集中します。その結果手足の血流量が少なくなり冷えになるんです。
特に女性に多いですね。しかしなんで女性に冷え性が多いんでしょう? それには理由があったんです。
まずひとつに身体が小さいことが挙げられます。基本的に動物は寒い地域の動物の方が身体が大きくなりやすいです。ホッキョクグマとか。
身体が小さいほうが体重に対しての表面積が大きくなるので熱を発散しやすいんですね。平均的に女性のほうが男性に比べて脂肪が多く、筋肉が少ないことも挙げられます。脂肪は筋肉に比べて熱を通しにくく、血流も良くないため一旦冷えると温まりにくいです。
また、筋肉はカロリーを使って熱を発生させてくれます。寒い時に震えるのも自然に筋肉を動かして熱を作ってるんですね。 天然のホッカイロみたいなもんです。
過度なダイエットでたんぱく質の摂取量が少ないことも冷えに関係しています。食事誘発性熱産生といって、食べたものは消化吸収する時に熱を発生します。三大栄養素の糖質や脂質は食べたエネルギーの4~6%程度ですがたんぱく質は約30%にもなります。食べただけで身体を温めてくれるんですね。
と、ここまで読んでいただいた方はもう冷え性対策はお分かりだと思います。筋肉をつけて食事のたんぱく質を増やせばいいんですね。筋肉を増やすには筋トレが一番です。ムキムキになったら嫌だという女性も多いですがきちんとトレーナーに相談してトレーニングすれば身体が綺麗に引き締まって逆にスリムに見えます。
大きな筋肉を鍛えたほうが冷え性改善にも効果的ですので胸、お尻、背中、特に肩甲骨周辺のトレーニングをやってみてくださいね。合わせて血行を良くする有酸素運動もやって上げるといいですよ!
実はこれ、ダイエットの時のトレーニングと同じなんですね。冷え性も改善できてきれいなカラダになれる。そう思って取り組んでみてください。
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Written by 大野崇(プロキックボクサー、元K-1 JAPAN選手、トレーナー)
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