マルサの男 東京国税局査察官が職権濫用で離婚協議中の妻のプライベート情報を入手し公開裁判へ

犯行が発覚した経緯は単純なものでした。

先述の通り彼はクレジットカード会社に対して「所得調査のため」という名目で国税局長名義の照会文書を送付していました。しかし、たまたま彼が不在の時にクレジットカード会社からの回答が返ってきてしまいこれを同僚が発見し報告したことから犯行が発覚したのです。彼は2つのクレジットカード会社に照会文書を送付していましたが、どちらのクレジットカード会社の回答も彼が不在の時に返ってきていました。

通常このような公文書を作成して送るには上司のチェックと決裁が必要なのですが、彼は上司が出張中でいない時を見計らって照会文書を作成し、決裁されたかのように装って公文書を送付しました。

「装って」とは言っても単純にボールペンで少し書き加えただけで、そう複雑な作業でもありませんし準備が必要なものでもありません。

現物を見ていませんのでこの公文書がどのような物なのかはわかりませんが、国税局の人間がその気になれば簡単にこの類の職権濫用は出来ることなのかもしれません。

それにしても、なぜ、彼はこんなことをしてしまったのでしょうか。

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