あの「伝説の路上」で生まれた 決して逃げない覚悟 「天才」総合格闘家・朝倉海選手(YouTuber)

仲間の声援でここまで来れました

――故郷の豊橋ってどういう街ですか?

海選手 けっこう田舎なんですけど。仲間が熱いというか、情に熱いですね。

――どんな会場でも仲間が……。

海選手 駆けつけてくれますね。

――海外にも応援に行ったそうですね。

海選手 そうなんですよ。海外にも30人ぐらい来てくれたり。普通に考えたらありえないですよね、韓国で試合したとき友達が30人来てくれて。そういう友達に囲まれてたおかげでここまで強くなれたっていうのがあって。格闘技の応援をしてくれる友達がいて、俺が勝ったときにすごい喜んでくれて。だから勝ったところを見せたいっていうのが一番の原動力になって強くなりたいって思い始めたところがあって。THE OUTSIDERの頃からそうですね。

――それはうれしいですよね、一生の宝みたいになりますよね。

海選手 そうですね。前の試合(愛知県・ドルフィンアリーナ)も500人ぐらい来てくれて。

――500人ですか!?

海選手 僕の試合で友達と友達がつながって、それが大きな輪になってというか。いまは何百人と来てくれています。

――人望ですね。

海選手 いい友達にめぐり会えたってことじゃないですかね。

――それがモチベーションのひとつになっていますよね。強い人とやりたい、仲間のためにやるっていうのが。

海選手 そのふたつが大きいです。

ジムのトレーナーとして「教えることは自分のトレーニング」でもあります

――海選手の1日のスケジュールを教えてもらえますか?

海選手 いまは英語を勉強してるので。

――英語を? それはなぜですか?

海選手 今後、海外で試合をやる機会があるかなと思って英会話を始めて。まだ2ヶ月ぐらいなんですけど。朝起きて2時間ぐらい英会話をやって、練習に2時間ぐらい行って。プロ練習のあと、フリーの時間が2時間ぐらいあって、このジムでトレーナーとして教えつつ、自分の練習をしてっていうのがだいたいの1日のルーティンですね。

――トレーナーとして、教えることによって学ぶことってあるんですか?

海選手 すごくありますね。僕の場合は自分が習ったことを教えて。理解しないと教えられないじゃないですか。教えることによって自分も再確認できて吸収できるというか。だから自分の練習をして、教えて、初めてひとつの形が出来上がるみたいな。だから教えることが自分のトレーニングでもあるんですよね。

――それは貴重ですよね。

海選手 貴重なんですよ(しみじみ)。理屈としてわかってないと教えることができないんで、インプットしてアウトプットするみたいな感じですね。

――生徒さんはどれくらいいらっしゃるんですか?

海選手 格闘技はバラバラで来るメンバーが違うので人数はわからないんですけど数十人くらいでしょうか。三階のヒートジムは140人ぐらいいるんじゃないですかね。

――お仕事されてる方が多いんですかね。

海選手 この辺でお仕事されてる方とか、この近くに住んでる方、あとは遠いけど僕らのファンで来てくれてる方もいますね。

――サラリーマンの人と接するのも勉強になったりします?

海選手 そうですね、格闘技だけじゃなくていろんなことを学んでますね。