日テレ24時間テレビに重大なヤラセ疑惑 タイで行った“東日本大震災の死者を弔う祭り”は金を払って人々を集めたデッチ上げだった!
灯籠を上げる人々を『雇った』
我々は耳を疑った。通訳にもう一度聞いてくれと頼んだ。しかし答えは同じだった。このコムローイ飛ばしに集まった4000人全員が、ギャラを貰って参加していたというのである。一体どういうことなのか? さらに、町の食堂にある屋台カフェの女性が言う。
「すぐそこにあるコムローイ屋と町役場が協力してやったイベントだよ。そこに日本の撮影隊が来てコムローイの映像を撮っていったのさ」
それを聞いていた別の女性が割って入る。
「8000個も上げるには人手が必要だろ? だから金で人を雇ったんだよ。いくらだったかな、確か100バーツだったかな」
よく顔を見てみると、その女性たちは歳は取っているものの、8年前の番組でコムローイを製作していた面々だった。彼女は番組の中で「過去は変えられない、けれど、未来は変えられるはずです」とコメントしていたのだが、あのテロップは全くの嘘だったのだろうか?
私たちは次に、番組内で女性たちがコムローイを作っていた工場に向かった。その場所のすぐ横で飲み物を売っている女性に話を聞いてみた。
――ここに昔、日本のテレビ局が来て、コムローイを飛ばしませんでしたか?
「覚えてる、覚えてる、ここで作ったんだよ」
――あ、ここで合っているんですね。ここはコムローイ工場なんですね?
「いや違う。場所がないからここを貸したんだ」
――え? あのー、その時は何のためにコムローイを上げたんですか?
「知らない。コムローイを知ってもらうプロモーションじゃないかな」
――プロモーション? あれ…日本の津波での被害者のためではなかったのですか?
「あ~、それもあったのかな。ツナミ。わからない」
――その時、お金はもらいましたか?
「もらったよ、住民が。名簿も作ったんだ。名簿に名前を書いて来た人をチェックしたんだ」
――その人々は、一体どうやって集めたんですか?
「日本のテレビ局が先生にお金を渡して先生が集めたんだよ。この家の家主だよ」
どうやら我々はとんでもないものにぶち当たってしまったようだった。急遽、ネットが繋がる所に入り、その日の宿を取らなければならなくなった。