日テレ24時間テレビに重大なヤラセ疑惑 タイで行った“東日本大震災の死者を弔う祭り”は金を払って人々を集めたデッチ上げだった!
日本が世界からもらった力?
2011年3月11日、日本では未曾有の大災害が起きた。言うまでもなく、「東日本大震災」である。1900年以降、マグニチュード9.0に達する地震は世界で4回しか起きておらず、誰もその被害の大きさを予想できなかった。死者は15,511名、建物被害は全壊・半壊・一部損壊を合計して620,802戸というとてつもない数に上っている(文部科学省発表)。あの、真っ黒い津波が港へ押し寄せてくる映像は日本人だけでなく世界中が忘れられないだろう。
その年の8月、日本テレビのチャリティー番組『24時間テレビ』は、東日本大震災で亡くなった方々の冥福を祈るため「あの日、日本が世界からもらった力」と題して、女優・黒木瞳が日本への支援を表明した国を訪ねる海外リポートを“番組内ドキュメンタリー”として放映した。
「東日本大震災では世界からたくさんの支援を頂きました。私はその方々と直接お会いして、人と人との絆、その力について考えてきました」
黒木瞳はこのように冒頭で語り、VTRに入るが、彼女が言う『世界から』というのはナレーションベースでさらっと触れただけで、どうやら“タイのみ”に行ってきたようだった。
そのタイで、黒木瞳は身体に直接白い文字で「HELP JAPAN」と書かれた象を使って日本のために募金活動を行ってくれたアユタヤ県知事を表敬訪問したり(彼女はそのことを「お化粧」と言った)、「多くの住民の収入は1日数百円ほど」というバンコク最大のスラム街(と言われる)クロントーイ地区では日本の状況を聞いたみなさんがお金を届けてくれたとして、その活動の中心となったドゥアン・プラティープ財団の代表と対談したりしている。
「これまで私たちが、どれだけ日本の人たちに応援していただいたことか。ですから、ほんの少しかもしれません(中略)それでも日本の方たちに気持ちを伝えたいのです」とプラティープ氏は語る。恐縮しきりの黒木瞳は「日本以外の方々が日本のためにお祈りしてくださってるのを見ると力になりますね」と返した。ここで、財団代表の女性は言う。
「いいえ、私たちこそが試されているのです。困った人たちがいるときに、迷いなく動けるか! 強い心持たなければなりません」
黒木瞳はこの言葉に感銘を受けたようで「潔い支援の形だ」とロケバスの中で語った。しかし、次の瞬間、それがどう繋がるのか「私たちはタイの人々と共に、復興への祈りを捧げることにしました」と言い出し、とある垂れ幕が大写しになる。そこにはこう書かれていた。
【PRAY FOR JAPAN(日本のために祈りましょう)】
ここからが、今回我々取材班が問題視している場面になる。