日テレ24時間テレビに重大なヤラセ疑惑 タイで行った“東日本大震災の死者を弔う祭り”は金を払って人々を集めたデッチ上げだった!

黒木瞳による海外リポートの全貌

夜空に舞うコムローイ。タイ北部で11月に行われる祭りだ(写真2)

2011年8月、24時間テレビが番組内ドキュメンタリーとして放映した黒木瞳の海外リポート企画「あの日、日本が世界からもらった力」は、タイ北部のチェンマイ県「N」町へ行き、同国の伝統行事である燈籠飛ばし(コムローイ上げ)を敢行し、東日本大震災で亡くなった人々を弔うという一大イベントをぶち上げた。

黒木瞳が町へ到着すると、既に日本のためのボランティアとして、工場のようなところでコムローイを製作してくれている大勢の女性たちがいた。巨大なコムローイを、油を染み込ませたトイレットペーパーを熱源に空へ飛ばすことを知り驚く黒木。女性たちだけでは作業が追いつかないので、小学校の生徒がボランティアとして総出でコムローイ作ってくれていることに感動する黒木。児童たちは疲れた顔をして皆が黙々と作業をしていた。「この時、みんな日本に思いを馳せてくれていた」と黒木は言う。そしてなぜか、「打ち上げは今夜」とナレーションが入る。ギリギリまで数が足りていないのに、黒木瞳が訪れたのも打ち上げギリギリだったようだ。しかも、季節は雨季。直前まで雨が激しく降り、会場となった町の運動場はドロドロに荒れていたのである。

「晴れてます! 星が出てます!」

午後8時、会場入りした黒木は偶然雨が上がったことを「瞳パワーもあって…」と喜んでいた。そしてそこには約4000人の地元の人々が集まったという。人々は言われるままにコムローイを飛ばす準備を始め、トイレットペーパーに火を灯していく。それは「日本の復興を願う希望の光」だとテロップが出る。黒木瞳がマイクで叫ぶ。「ヌーン(1)、ソーン(2)、サーム(3)!」。いっせいに夜空へ舞い上がるコムローイは圧巻、さすがタイの伝統行事である。8000個の燈籠飛ばしなど日本では実現不可能だろう。温かみのある炎がゆらゆらと闇夜を漂う光景は、ただただ美しいとしか言いようがなかった。ワイプに映るベッキーや関ジャニ∞の面々の目にも光り輝くものが見えた。「祈りを込めて飛ばしてくださって、きっとこの想いは日本に伝わると思います」。黒木瞳は夜空を見上げながらそう言ったのだった――。

 

冒頭のセリフは、我々が町へ着いて一番最初にインタビューをした女性の言葉だ。

「だから、あのイベントは一人100バーツくれるって言うから、みんな集まったんだよ!」

 

参考記事:嘘つくな日テレ! ラオス取材で見えてきたイッテQのやらせ疑惑 「”橋祭り”なんて見たことも聞いたこともない」 | TABLO