「お金がない…」を理由に犯罪に走る老人の裁判は毎日のように行われている “明日、死ぬかもしれない”という人々に虚しく響く裁きの声
彼は秋田県で出生、高校中退後は玩具問屋、農薬販売、タクシー運転手など様々な仕事に就いてきました。両親はすでに他界、婚姻歴は一度ありますが離婚し元妻とは音信不通になっています。
犯行時、彼の収入は厚生年金の月額115000円で独り暮しをしていました。家賃と生活費、それだけならギリギリなんとか生活はできましたが、持病の治療費や薬代が加わると厚生年金だけでは貯金を切り崩さなければ足りませんでした。
そして、その貯金が尽きた時、彼の生活は壊れました。
食費は1日2食に押さえて切り詰め他の出費も抑えようとしましたが、やはり病院代が家計を圧迫しました。どうやってもお金は足りません。
生活保護の申請にも行きましたが申請は却下されてしまいました。
とうとう、彼は食べ物を買うお金にさえ困るところにまで追い詰められました。
そんな時に彼が目にしたのが、電柱に貼られていた1枚のチラシでした。
「即日融資可能」
そんなチラシなど普通であれば気にも止めないものです。しかし追い詰められていた彼はその文言に救いを見いだしてしまいました。もちろんそれが闇金だとはわかっていました。
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