特殊詐欺事件裁判で明らかになった「受け子」の報酬 使い捨てにされる彼らに下る刑の重さとは?

網走にいる彼の母親は市場で働いています。早朝のまだ薄暗い時間から仕事に出かけていくそうです。事情はわかりませんが父親はいません。彼女は法廷に来ることは出来ませんでしたが、裁判所に上申書を提出しています。

「本当は人の気持ちのわかるいい子なのでやり直せると信じています。生活を改めるよう指導もしていきます」

という内容です。

彼が本当に人の気持ちがわかるのなら、被害者の気持ちも考えられるはずです。息子が使い捨てされるだけの受け子にさせられ、逮捕された時の母親の気持ちも考えられるはずです。

今回の裁判をきっかけにしっかりと自分の人生を見つめ直して本来の自分を取り戻してほしいものです。(取材・文◎鈴木孔明)

あわせて読む:未だに増加する振込詐欺被害 電話をかけたらこうなりました 詐欺集団とのリアル・バトル|久田将義 | TABLO