営業に行ったら性暴力の被害に 立場を利用した卑劣かつ悪質な犯行 女性が感じた恐怖を自称天才編集者にも知ってほしい|裁判傍聴
カーテンを閉めた彼は、
「(ガスの)検針表を持ってくる」
と言って彼女の後方にあるドアから部屋の外に出ていきました。その間に彼女は友人の女性にラインを送っています。
「ヤバい。ちょっと怖い」
という内容です。そして彼女は何気なく後ろのドアの方を振り返って見てみました。そこで見たのは、ズボンを下ろしている男の姿でした。
慌てて目をそらしました。前に向き直り、とにかく落ち着こうとしました。
しかし彼はいきなり後ろから抱きついてきました。服の上から胸を下から持ち上げるようにして揉まれました。
彼女は手で制止はしました。しかし相手は「お客様」です。強い言葉や態度で拒絶をすることはできませんでした。
「いやいや、ちょっと…」
と笑顔を作りながらやんわりと言うのが精一杯でした。
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彼女の危機を救ったのはボイスレコーダーでした。営業の際には常に持ち歩いているもので、これの存在に三浦が気づいたのです。
それからの彼はボイスレコーダーを気にするような素振りを見せながら、先程までとはうって変わって早く彼女を帰そうとし始めました。
家を出てすぐのことです。
「あの状況から抜け出せた」
そんな安堵の思いから、彼女の目から一気に涙が溢れでてきました。
その後の警察の取り調べで彼女は、
「事件後の今も恐怖は続いています。仕事は続けられなくなって退職しました。客に強く言えない営業の立場を利用した卑怯な犯行で、絶対に許せません。厳しい処罰を望みます」
と供述しています。