『森の中の売春宿』 本サイト記者がマジで目撃した女と男が集う山奥の”悪所”
これは事実に基づいたノンフィクションである
いくら調べても出てこない情報
ある時、取材で訪れた温泉地のスナックの主人が、「お客に聞いた話だけど…」と前置きして、とある田舎町の裏話を語ってくれた。
「森の中に廃墟みたいな建物があって、夜になると売春宿になるんだって。人里離れた場所にあるから、よそ者をいっさい寄せ付けないらしいよ」
森の中の売春宿って……。エロ小説じゃあるまいし、そんなものが現代の日本にあるとは思えない。もしあったとしても、すぐ摘発されるだろうに。
「いくらなんでも、そりゃないでしょう」
その場は一笑に付した私だったが、実のところ、好奇心に火がついていた。たとえホラでも、そんな話があること自体、面白いではないか。
東京に戻った私は、真偽を探るべく知人の風俗ライターに尋ねたり、雑誌やネットで調べたりしてみた。
が、いくら探しても情報が出てこないのである。
こうなったら自分の目で確かめるしかない! ということで後日、本誌編集者の岡本君を道づれにして、内陸の山奥へ向かったのだった。