裁判傍聴 飯塚幸三被告は歩くのもままならないのに「なぜ」車を運転したのか 道交法裁判の被告が共通して口にする言葉

「自分は大丈夫だと思ってました」

澤村侑弥(仮名、裁判当時46歳)が二輪免許を取ったのはまだ彼が10代の時のことでした。

この免許は平成9年に更新を忘れて失効してしまいます。しかし、バイクがなくても特に不自由もなく生活できていたため免許を再び取ることはありませんでした。

そんな彼が再びバイクに興味を持ち始めたのは平成30年になってからです。

そのきっかけは前年の平成29年に起こしてしまった軽い脳梗塞です。命に関わるようなものではありませんでしたが仕事はしばらく休まざるを得なくなりました。

「また社会に戻って仕事をするためのモチベーションアップというか、一種のリハビリのつもりでまたバイクにでも乗ってみようと思いました」

そんな理由で平成30年8月にバイクを購入しました。

それからというもの彼は「教習所に行って免許を取り直す前に少し練習をしておこうと思いました」という理由で自宅周辺で無免許のままバイクを運転するようになりました。

若い頃には日常的にバイクに乗っていた彼はすぐに勘を取り戻しました。この「練習」もバレればもちろん行政処分がくだりますが

「バレなければいいと思ってました。ちゃんと運転できていたからバレないと思っていました」

という彼の思惑通り、彼の無免許のままの「練習」がバレることはありませんでした。

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