身体の一部を欠損した女の子がお酒をすすめてくれるガールズバーがあるのをご存知ですか?

■開演前から和気あいあいとした雰囲気。そしていよいよ開演!

野次もツーショット撮影もなんでもあり。写真は欠損バー『ブッシュドノエル』(https://buchedenoel.tokyo/)より提供

イベントの開場は18時30分。コロナ禍ということで、手の消毒と検温、マスクの着用、観客席のソーシャルディスタンスを徹底した厳戒態勢です。とはいえ、会場ではメンバーの欠損女子たちとお客さんが和気あいあいとトークしていて、なんだかほのぼのした雰囲気。お客さんは若い男性のほかに、年配の方や女性、障害を持たれた方など、本当にいろいろな人たちが訪れていました。

そんななか、19時30分にいよいよイベントが開幕。司会を務める運営の岡本タブー郎さんとメンバーのあもりさんが舞台に上がります。まずはコロナの再流行で大変な時期、会場に来てくれた、そして、同時配信を視聴してくれたお客さんへの感謝がファーストワード。

そこから欠損バー「ブッシュドノエル」や今回のイベント内容についての説明を続けます。なんでも、メンバーの〝欠損女子〟が自分なりに考えたショーや重大発表を行うとのことで、会場は大きな期待感に包まれました。そして、大役にやや緊張気味のあもりさんを、岡本さんがうまくリードしながらアイドリング・トークを続けて会場を盛り上げます。それらがひと段落すると、いよいよメンバーによるショーのスタートです。

■あもりさんが起こした衝撃的なハプニング

直談判に出たあもりさん。写真は欠損バー『ブッシュドノエル』(https://buchedenoel.tokyo/)より提供

「キミは障害者で可哀想だね」と言われたい私のような障害者がいることも知ってほしい|文◎あもり(欠損バー『ブッシュドノエル』所属) | TABLO

イベントのファーストバッターは司会として登場したあもりさん。彼女は生まれつき右手の指を欠損していますが、それを感じさせない天真爛漫なキャラクターが特徴です。欠損バーに参加したのは2016年に行われた大阪イベントで、「当時は自己否定が強くて、私なんかがイベントに出演していいのかと思って。イベントが終わると泣きながら会場を後にしました」と当時の思い出を語っていました。

そんなあもりさんに、岡本さんから「ある人からメッセージが届いている」と動画を流し始めます。そこに映し出された方は、なんと『五体不満足』の著書で有名な乙武洋匡さん! 乙武さんはよく「ブッシュドノエル」に訪れているそうで、来店したときにあもりさんが不在だったことでメッセージを送ってくれたのだとか。突然のメッセージに、あもりさんも大感激でした。

そして、いよいよあもりさんからの重大発表は「今回のイベントのため、自主制作した写真集を販売したい」とのこと。なんと水着や下着などのセクシーショットにも挑戦したのだとか。その努力の結晶をイベントで販売することを認めてほしいと岡本さんに提案します。会場のお客さんは「おぉ」と好感触でしたが、なぜか運営の岡本さんは微妙な表情…。というのも、「お客さんから正式に写真集発売の希望は来てないので、公式サイトで売るのはどうかな?」と懐疑的なんです。それを受けたあもりさんは真剣な表情で「覚悟を見てくれますか?」と一声漏らすと、いきなり服を脱ぎだします。

会場中が「?」に包まれるなか、脱ぎ終わった彼女はセクシーな競泳水着姿(笑)。写真集でも着用していたものらしく、その度胸には岡本さんも苦笑しながら、見事に「販売許可」のお墨付きを受けました。