シリーズ「ネットウヨク論」2013年まとめ~思想や知性が皆無なネットイナゴにならないために

シリーズとして始まったネットウヨク論ですが、まだまだ 「ネットウヨクにならないための基礎知識編」 だというのに、現時点で本編だけで10本、それに番外編が何本もあり、読み返すのが苦痛なボリュームになってしまいました。そこで、前回からだいぶ間が空いてしまった事もあるので、この辺でザックリとしたまとめを作りつつ、来年以降の内容についても触れておきます。

第1回:インターネットで情報収集する際の基礎知識「確証バイアスに陥るな、ネット上の情報はまず疑え」

記念すべき連載第一回は、「確証バイアスに陥るな」と「ネット上の情報なんか安易に信じるな」という内容。答えを決め打ちしてかかった上に、ネット上の出処不明の情報を鵜呑みにすると、誰でも “ほにゃらら会” のようなアホの子になってしまう(反○○系の信者も同様)。 これには性別も年齢も関係ないため、これ以上の日本人の愚民化を防ぐために、いの一番に言っておくべき事柄でした。

第2回:「ネット上の情報はまず疑え 補足:まとめサイトの落とし穴1」

第3回:「ネット上の情報はまず疑え 補足:まとめサイトの落とし穴2」

こちらは 「なぜネット上の情報は疑うべきなのか?」 を説明するために、日夜ネットでしのぎをされているアフィブログ様の手口を紹介した記事。短絡的なアホの子が大勢いてくれれば、嫌韓系のネタを掲載するだけで勝手に論争が起きて、双方の立場から人が流れ込んできて、サイト管理人にはジャンジャカお金が入って来てウハウハです。これだけコストをかけず稼げるネタは中々ないと思うので、目の付け所だけは正しいなと。 やはりバカってお金になるんです。「バカを集めて金にする」 というのは、口の悪い私がただ喚いているだけではなく、00年代初頭くらいからネットビジネスの世界で常に言われ続けていた鉄板の方法論でした。

第4回:インターネットで情報収集する際の基礎知識「自己洗脳を回避しよう(検索エンジンの罠)」

誰もがネットを使う際に利用するであろう検索エンジンにも、これだけの危険
があるんだよというお話です。 大多数の方は、普段は気にも留めずに窓に単語
を突っ込んで使っていると思いますが、それを毎日毎日何年も繰り返しているだ
けであら不思議。 自己洗脳状態に陥ってしまってアナタも立派な狂信者に!

第5回:インターネットで情報収集する際の基礎知識「できる限り感情を捨てて情報に接しよう 」

第6回:インターネットで情報収集する際の基礎知識「できる限り感情を捨てて情報に接しよう 」補足1

第7回:インターネットで情報収集する際の基礎知識「できる限り感情を捨てて情報に接しよう 」補足2

「感情丸出しでネットを使うと恥かくよ」 というお話を、危険球を交えて3話も使って説明してみました。民主の偽メール問題やライブドア騒動の裏話についても触れているので、実は私が日刊ナックルズに寄稿した記事の中でも特に危ない内容です。それもあって、わざとふざけているかのような文章にしたのですが、これがいわゆるオトナならではの保険というヤツです。

第8回:インターネットで情報収集する際の基礎知識 「ネット上での声の大きさには理由がある」

普通に働いて忙しくしていたら、ブログやTwitterや2ちゃんで熱弁をふるう時間なんかねえよ(要約)。短くまとめるとこれだけで言い表せますが、格式高い日刊ナックルズ様に寄稿するため、可能な限り言葉を選んで丁寧に説明させていただきました。この点さえ覚えておけば、ネットで妙なアジテーションをしようとする輩に取り込まれる可能性は激減するはずです。

昔話になりますが、一昔前の個人サイト界では、サイトのクオリティ(=コンテンツ制作に費やせる時間) が日常の生活に大きく左右されるため、「個人サイト半年周期説」 がささやかれておりました。 就職したり卒業したり結婚したりと、サイト管理人の生活リズムが大きく変わるタイミングで、まず真っ先に切り捨てられるのが個人サイトなので、どんな人気サイトであろうと半年周期で閉鎖や放置状態になると。

それを踏まえて考えたら、ブログでもBBSでもSNS系の何かでも、ある一定の量を超える発言回数を何年も続けられる人間ておかしいよね、何か 「それが可能な理由」 があるよね、という内容です。 私も含めてですが、ネットで妙に声の大きい人間を見かけたら、とりあえず話の内容うんぬん以前に距離を置いた方が安全だと思います。 

第9回:インターネットで情報収集する際の基礎知識 「ネット上での声の大きさには理由がある」補足 ネットウヨクと “こじらせちゃった” 人々1

第10回:インターネットで情報収集する際の基礎知識「ネット上での声の大きさには理由がある 補足」ネットウヨクと “こじらせちゃった” 人々2

とても書き方に悩んだ 「ネトウヨと心のオビョーキ」 をテーマにした記事。「すべてのネトウヨは病人だ」 と言い切ってしまうと大間違いですが、かといって全く無関係という訳でもありません。病名が付くほどの症状か否かはさておき、コミュニケーション能力に問題のある人間がやたらと目立つのは事実です。

それと、以前から局地的に問題視されていた 「集団ストーカー被害者」 を名乗る、明らかに心を病んでしまった人達にも切り込みました。 センシティブな話題なので、言葉のひとつひとつに気を配りながら「集団ストーカー問題とはなんぞや?」 を解説したのですが、それはもう大荒れの反響をいただきました。

相変わらず長ったらしくなってきたのでまとめに入りますが、これら本編と番外編の内容を頭に入れておけば、容易くネトウヨ化する事はないと思います。 執筆陣に加わって欲しいとお話を頂いた際は、久田氏から 「ネットウヨク問題についてぜひ書いて欲しい」 とリクエストがあったのですが、私個人の本音としては 「いまさらネトウヨについてなんか語りたくない」 でした。

思い起こせば、私とネトウヨ系団体の大本になった維新政党新風の副代表・瀬戸弘幸(当時) との間で揉め事が始まったのが2008年ですから、『vs新風(+在特会その他)』 という図式になってから丸6年になろうとしています。 ネトウヨ問題について取り組み出したのはそれよりも前ですから、7年も8年もこんな問題に関わっている事になります。その間何度も何度も同じ事をオウムのように繰り返すハメになり、正直言うと 「ネトウヨとは何か?」 を論じるのはさすがに飽きました。それでも 「ネトウヨ化する人間を減らすための内容」 もしくは 「ネトウヨ団体からの脱会を手助けする内容」 ならば意義があるなと、連載を承諾した次第です。

ネトウヨの皆さんには相変わらず朝鮮人だ創価学会員だと罵られている私ですが、この連載を通じてアホな日本人を1人でも減らす事が出来たならば、国を愛し、また憂う人間として少しは自分を誇れるかなと考えております。

本格的なネットウヨク論に入る前に、事前情報として絶対に頭に入れておいて欲しいテーマは書き終えましたので、来年からは少し書き方を変えると思います。例えば、連載中に散々 「ネトウヨネトウヨ」 と言いましたが、それは解りやすさと伝わりやすさを再優先したためで、私個人の考えとしては 「ネトウヨ」 という単語の使用自体に否定的です。現在ネトウヨと呼ばれている連中は、思想的に全く右ではなく、かといって左でもありません。では中道なのかと言うとさに非ず。 言葉を選ばず言えば 「そういうレベルに達していない」 のです。そんな連中を安易に 「ウヨクウヨク」 とレッテル貼りしてしまうと、見えない敵に向かって殴りかかっているだけというマヌケな状態に成り下がり、決して問題解決には繋がりません。したがって 「ネトウヨ」 ではない別の単語への置換が必要なのですが、かといってコレという単語も見当たらず。 もうすでに廃れてしまった「ネットイナゴ」 なんて単語が一番しっくり来るのですが、その辺りも含めて来年のテーマにしてみようかなと考えております。

それでは、来年からのネトウヨ論新シリーズにもぜひご期待ください。

Written by 荒井禎雄

NDO(日本のダメなオトナたち)http://ch.nicovideo.jp/ndo

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アホな日本人は減るか?