百田尚樹著『日本国紀』の読書感想文決定版 なんて素敵なボキャブラリー アンチ百田も黙って読め!

「日本国紀のコンセプトは、この本を読んだ方々が日本人としての誇りを持てるもの(『日本国紀の副読本』p16)」

だそうです。私は日本国紀に出会ったおかげで日本人としての誇りを持てるようになりました。私たち日本人は古代においては、
「人々は互いに助け合い仲睦まじく暮らし(中略)日本人は盗みをしない、争いをしない(p2)」
と称賛される優しい人々でした。近代では、
「二十一世紀の今日、世界中で人種差別は悪であるということを疑う者はいない。しかし、百年前はそうではなかった。当時、絶対強者だった欧米列強に向けて、初めて人種差別撤廃を訴えた(p486)」
のが私たちの父祖なのです。ですから、

「はっきり言います! 韓国という国はクズ中のクズです! もちろん国民も!」
「私たちの税金が中国人に使われるのはまっぴらです! 本当に最低の民族!」
「千葉大医学部の学生の集団レイプ事件の犯人の名前を県警が公表せず。犯人の学生たちは大物政治家の息子か警察幹部の息子か、などと言われているが私は在日外国人たちではないかという気がする」

などとツイッターで人種差別発言を垂れ流すような優しくない日本人が存在する可能性など永遠のゼロなのです。なんと誇らしいことでしょう。

なんて素敵なボキャブラリー

「百田さんの小説の特徴はいろいろありますが、一番の特徴は、スルスルと読めるということです(副読本p91)」

と編集者の有本香さんは語っています。日本国紀も余計なレトリックやくだくだしい解説などないのでスルスルと読むことができる本です。一つ例をあげると、正倉院について書かれた箇所が非常によくそれを示していると思います。