『この女、まさに毒婦と呼ぶにふさわしい』
こんな物騒な言葉で形容されているのは女優仁科亜希子さんの事。仁科亜希子さんを脅迫したとして逮捕された元暴力団組長笠岡和雄容疑者の著書「狼侠」(大翔)からの抜粋である。
事件は9月23日、町田署が笠原容疑者らが仁科亜希子の夫である、故松方弘樹さんの借金を取り立てようとしたもの。仁科亜希子さんは返済義務を否定している。また笠岡容疑者も容器を否認。
笠岡和雄容疑者は兵庫・神戸を本拠としている二代目松浦組元組長で右翼団体大日本親政會の総裁。
笠岡容疑者の大日本親政會がメディアを驚かせたのは、三年くらい前。そのホームページに一様に皆驚いた。あまりにも過激だからだ。
現在も閉鎖されていないので誰でも閲覧自由だが、内容を見ると、バーニングプロダクション及び、社長の周防氏への苛烈とも言える攻撃で満ちている。このホームページの過激さは、芸能ジャーナリズムの間でひそかに広がった。
バーニング周防氏への攻撃も過激だが、仁科亜希子さんへの文言も強烈。こういった内容のものが出版物となるのにも、すでに一部のメディアが注目していた。
「本当に出版するのか。いや出来るのか」と。
が、「狼侠」は出版された。内容も住吉会についても言及しており、発行後は、「危険な書物」としてアンダーグラウンドに興味のある読者に読まれている。
本書を読む限り、笠岡容疑者の恨みは深いものがあり、怒りの矛先はバーニングや仁科亜希さんやだけでなく、みのもんたや選択出版の故オーナー(故人)にも及んでいる。逮捕によって攻撃が止むのかまだ続くのか。
少し疑問なのが、逮捕案件が二年前という点。ある程度で笠岡容疑者は回収をあきらめてたともされる。神戸に事務所を置いている笠岡容疑者がなぜ、町田署で逮捕なのか。裏に何かあるのか。多少勘繰りたくもある。(中村健一)(文中一部敬称略)
《参考文献》『狼侠』(笠岡和雄著 大翔)