まさか蜥蜴の尻尾切り...?(写真はイメージ)
東京医科大学の汚職事件が発覚したのは、遡ること約5ヵ月前のこと。
文科省の佐野太元局長(59)が国の大学支援事業の対象に東京医大が選出されるよう便宜を図った見返りに、息子の裏口入学を依頼。18年7月、佐野元局長は受託収賄容疑で逮捕・起訴され、同大の臼井正彦元理事長(77)と鈴木衛元学長(69)は贈賄罪で在宅起訴されました。
その後、裏口入学は男女差別問題などに波及し、事態は収拾がつかない状態に陥っていますが、ここに来て、ついに死者が出てしまったという情報が駆け巡っています。
「12月9日、東京医大茨城医療センターの元病院長・M氏が自殺したというのです。このM氏は数年前、茨城県選出の自民党国会議員の娘を東京医大に裏口入学させた疑いが持たれており、それに関し、当時の金の流れなどを東京地検特捜部に聴取されていたと言われています」(社会部記者)
その日、何があったのでしょうか。
取材を進めるうちに具体的な事実がわかってきました。死の数日前、M氏は学会に出席するため米国に渡航。M氏を知る関係者は「まったく体調が悪そうな感じではなかった」と口を揃えています。
「ところが、9日になり、急死したというのです。東京医大は表向き『ウイルス性心筋炎』という病名をつけ、箝口令を敷いていますが、彼を知る学会の医師全員が『そんな取って付けたような病名はありえない』と断言しているのです」(東京医大関係者)
ある東京医大元教授は「前出の国会議員の裏口入学を指示したのは、今回の事件の首謀者である臼井氏です」と語気を強めて言います。
「M氏は、絶対権力を持った臼井氏の意向に逆らえなかったのでしょう。トップダウンで裏口入学を認めた末、今回のような事件に発展し、罪の意識に耐えられなくなったのではないでしょうか」
東京医大の天皇と称される臼井元理事長は事件を受けて職を解かれていますが、学内では今なお臼井元理事長の院政が敷かれており、現執行部はいわば傀儡政権なのです。
「臼井氏は、在宅起訴と決まってからは意気揚々としています。学内の決定事については、行岡哲男常務理事と連絡を取り合い、常に後ろで糸を引いている。矢崎義雄さんが新しい理事長になったのも臼井氏の指示でした。さらに、いま東京医大は臼井氏と鈴木氏に退職金を与えることすら検討しているといいます。そのくせ教授会メンバーは連帯責任ということで向こう3年間、給与5%一律カットになっており、内部では相当鬱憤が溜まっていますよ」(同前)
今後、事件はどのような展開になるのでしょうか。
「臼井元理事長は取り調べの席で『全部認めます。逮捕だけは勘弁してください』と散々泣きを入れていたのに、在宅起訴された瞬間に全面否認。要は、逮捕逃れのために検察に媚を売っていただけ。検察上層部は『相当な狸だ。公判では徹底的にやる』とカンカンですよ」(検察関係者)
ついに死者を出した東京医大。果たして、膿を出し切ることが出来るのでしょうか。(取材・文◎本誌特別取材班)
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