森社長の反論が掲載された週刊新潮4月12号
本日売りの週刊新潮で「オフィス北野側の反論が掲載される」。こう編集部に入ったきたのは火曜頃でした。「それは反論するだろうし、新潮側としても続報掲載すべきだろうな」というのが業界の人間たちの意見でした。
水道橋博士、つまみ枝豆、グレート義太夫、ダンカンらが一斉に「軍団の声明」としたブログを更新。これは「喧嘩を売っている」。こう思われた方も多いのではないでしょうか。それに対して社長たる森氏が何も言わないはずはない、という事で今回の週刊新潮の「裏切り者にされた『森社長』の悲痛な反論 5時間」となった訳です。
ただ、5時間も反論したにしては、文字数が少ないのです。ですからまだ書かれていない事があると見られます。恐らく軍団の反論を予測して「今回は、このくらいの記事にしよう」という思惑が見てとれます(もちろん、これで打ち止めというケースも考えられなくもない)。
この反論を分析してみます。全体的に「軍団の声明には全て反証」という形にしています。
また、最後にはビートたけしへのメッセージとして、「たけしさんの独立含め、一から十まで全て私が悪いというのは、いくら何でも......」「30年間一緒にやってきました。なぜ私一人を悪者にし、しかも誰も得をしないこのタイミングで公然と私の批判を展開したのか」「今後の彼ら(編集部注・軍団)の動き次第ではありますが、法的処置を考えざるを得なく事態になってしまうかも知れません」と結んでいます。
疑問点を整理してみましょう。
疑問1・前回の「週刊新潮」の記事のキモの一つであったT・Nゴンの代表である愛人の女性に対して全く「反論文」は触れられていない点です。これは森社長が知らない事なのか、書かないで欲しいと言ったことなのか。
疑問2・反論では「どういうわけか4年前から、たけしさんはそれまで無頓着だったカネ絡みのことを気にし始め、(中略)それまでは映画の動員数にも拘らない人でしたし、もともと『俺は経営のことにき参加しないよ』と言っていたのです」という箇所が、かろうじて「4年前」に何があったのか。「それまで無頓着だったカネ絡み」の影には愛人がいるのでは、と含みを持たせる発言です。
疑問3・「実際、彼らには説明しました。これで理解を得られ、問題は解決したものと思っていたのです」。この部分は微妙です。軍団からの再反論があるかも知れません。森社長が「理解を得られた」とご自身が思っているだけで相手は「理解はしていないけど、何となく言うこともわかる」ぐらいで、その場が収まったかも知れないのです。
疑問・4 「昨年9月の決算で、オフィス北野は500万円ほどの赤字を計上してしまった。会社の売り上げは24億円程度ありますから、経営を根本から揺るがす赤字ではありませんし、そもそも「アウトレイジ最終章」(昨年10月公開)の製作費は既に出ていっていたの対し、映画に関する売上げが入ってくるのは半年ほど後になるというタイムラグが生じます」という部分。出版界でも原稿料の支払いは「20日締め、翌々月末払い」というのが浸透しており、タイムラグが生じるのは仕方にないとは言え、これは説明すれば納得できるものではないでしょうか。が、「たけしさんは自分が休みなく働いているのに」と怒りが収まらず、納得しません。これなども「愛人が裏で糸を引いているのでは」と邪推させる文章です(あくまで邪推です)。
前記しましたが、森社長は次の軍団の動き次第では「法的処置も考える」と結んでいます。明らかなる牽制ですが、するとなると名誉棄損が考えられます。この反論記事では「悪者」という言葉を4回使っていますので裁判を起こす理由としては名誉棄損を考えていると思われますし、既に弁護士には相談しているでしょう。
恐らく、軍団の再反論がテレビか水道橋博士のYouTube、(https://www.youtube.com/channel/UCqlU8cL9qvoeEPBz2m7AnYQ)
やツイッター、ブログなどで発信されると思いますのでそれを待ちたいと思います。
最後に個人的に、中学生の時、夜更かししながら聞いた「ビートたけしのオールナイトニッポン」「たけちゃんマン」を見て聞いて、そして「キッズリターン」で泣き、「アウトレイジ」にはまった年代の者としては、早くスッキリさせてまたビートたけしさんの作品や発信を、そして軍団の方たちの団結力を見せて頂きたいと願うばかりです。(文◎編集部)
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