元KAT-TUNの赤西仁(29)が所属するジャニーズ事務所を退社したことが判明した。詳しい経緯については、解雇や解除ではなく、双方合意のうえ契約更新をしないという結論になったようだが、これはジャニーズからの「提案」に、赤西が従ったものと考えられる。事実上の解雇といってもいい退社劇ではないだろうか。
なぜ、そう考えることができるのか。そもそもジャニーズに「契約更新」をする、しないというビジネス的な慣習はない。在籍中でも目立った活動がなく、生きているのかどうかさえ不明といった連中も多いのがジャニーズ事務所だ。そんな彼らでも、所属契約は毎年淡々と更新されてきている。
ジャニーズのタレントが、属するグループの解散や活動休止などをキッカケに事務所を追われていたのは80年代までの話だ。SMAPが登場した90年代以降はグループの解散もなくなり、現役バリバリがジャニーズ事務所を脱退するようなことはなかった。それが2010年代に入って、KAT-TUNから二名の離脱者を生んだ。ここには、ジャニー喜多川さんやメリーさんなど、事務所幹部の感情的な姿勢が垣間見れるのだ。
過剰なまでの自信を背景に勝手な振る舞いを見せてきた赤西にとっては、むしろ「ジャニーズ」という看板は不要なものと考えていたフシもある。そこに、面倒な問題児はいらないという、ジャニーズ事務所側の思惑が一致した。そう考えると、「双方合意」という公式発表の意味が見えてくる。
赤西に限らず、知名度のあるタレントに独立話をけしかけるのは、いつの時代も取り巻きの「ブレーン」と言われる存在だった。とくにジャニーズのタレントには「キミなら一人でもできる」とか「ジャニーズから離れたほうがもっと自由に広く活動できる」「スポンサーやマネジメントは心配ない」に「ここは勝負をかけるべき」といった囁きは日常茶飯事だ。
ジャニーズという看板を欲しがるのは実際のところに、タレント本人ではなく、その周囲の取り巻きであることが多い。小銭を稼ごうとして、どうにか仕事で絡もうとする人間は腐るほど存在している。それを信じてアテにすると大怪我をするのは言うまでもなく、過信したタレント本人とそれを利用しようとするハイエナのタッグでは到底、ジャニーズの政治力に適うはずがないのだ。
赤西の場合、最も影響を与えるブレーンは妻の黒木メイサだと思われる。これまではジャニーズのしがらみもあり、彼らは夫婦とは言え芸能界では自由に活動できないでいた。そんなストレスや結婚していることを黙殺されるような状況が、家庭内へ微妙に影響を及ぼしていたのかもしれない。
赤西がアメリカに拘っているのも何かアテがあるのだろう。皮肉なものだが、「アメリカ進出」はジャニーさんの長年の夢でもあった。そんな歓迎すべき赤西の志がありながら、今回の退社劇に行き着いてしまったのは、それほど許しがたい事情があったからだろう。そこまで赤西が嫌われていたというのも意外だった。
「帰ってきたカルチャースタァ☆平本淳也」
Profile●ジャニーズ出身の実業家、作家、投資家。10歳でジャニーズ事務所から芸能界入り、30歳過ぎまでアイ ドルを続け、現在もテレビや雑誌で活躍を続けるなか、月間100万アクセスを獲るカリスマブロガーとしても知られる。22歳のときに物書きデビューして以来、34冊の書籍を発表。http://ameblo.jp/junya-hiramoto/
Written by 平本淳也
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