「殺人者」はなぜ喋る? 堂々とテレビ取材に応じていた姉が実弟を毒殺

2018年06月21日 大阪   殺人 練炭自殺

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akemi.jpgテレビカメラの前でベラベラと喋る朱美容疑者(ANNnewsCHより)


 今年3月、大阪府堺市で会社社長を務める足立聖光さん(当時40歳)が実家の2階トイレで死亡している状態で発見されました。

 トイレの中には燃えた練炭があり、聖光さんの死因は一酸化炭素中毒によるもの、さらに遺書も確認されたため当初は自殺かと思われていました。しかし、遺書の文面には普段の聖光さんが使わない言い回しや言葉が並んでいた点、トイレには接着剤で目張りがされていたが、接着剤の容器がトイレとは別の部屋で発見されている点、トイレ内に燃えた練炭はあるものの、火をつける道具がトイレ内に無かった点などから殺人事件との線が濃厚になったのです。

 すると、姉である足立朱美容疑者が淹れた『抹茶オレ』を飲んだ直後に母親と聖光さんが意識を失ったということが母親の証言から判明し、さらに近隣住民に対してフリーライター名義で作成され撒かれていた中傷ビラには「聖光さんが父を自殺に追い込み、まんまと社長の座を手に入れた」「お姉様が犯人の可能性はない」「(お姉様の犯人扱いには)皆憤る」とする不審な文面があったため、足立朱美容疑者のパソコン環境が調べられると、聖光さんの遺書や同中傷ビラの印刷履歴が発見されました。

 また、聖光さんの遺体から確認された睡眠導入剤と同種の睡眠導入剤が朱美容疑者の自宅から発見されるなどして今月21日、殺人容疑で足立朱美容疑者(堺市南区鴨谷台在住建設会社役員44歳)は逮捕となりました。

 現段階までに、朱美容疑者は容疑を否認しているようですが、今年1月には当時会社社長だった父親(67)がインスリン大量摂取のため脳死状態になっており、こちらの傷害事件にも朱美容疑者が関与しているのではと警察での調べが進められています。

 この事件ではわざわざ撒かれた中傷ビラの内容に不信感を抱いた聖光さんの妻が警察へ相談に行ったところから事態が急転していますが、これについてインターネット上には呆れにも似た声が続々と出されています。


・バレないと思ったのか(呆れ)
・報道各社が姉ちゃんのインタビュー取ってるトコみると、周囲にはバレバレの展開だったんやろうね
・こんなのが会社の社長って笑うわ
・堺市のドンファンお姉様
・こんなガバガバ事件でも逮捕まで3ヶ月近く掛かるんだな
・コナンとか金田一の世界の無能警察でも即断するレベル


 コメントにもある通り、逮捕前の朱美容疑者はメディア取材を積極的に受けており、「世の中から冤罪がなくならへん理由っていうのが、いま自分に降り掛かってることに改めて怖さを感じます」としながらも、弟が多額の財産を握っていたことや生命保険がかけられていた点についても語っているのです。

 あまりにも証拠や状況が揃いすぎているため、「きれいに揃いすぎてる 逆にハメられてるんじゃないだろうな」との憶測を巡らせる人もいるようです。果たして、朱美容疑者に突きつけられる判決は一体どのようなものになるのでしょうか。(文◎編集部)

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