韓国の統一教会で内乱が勃発! 「王子の乱」か!?

2013年07月20日 政治 朝鮮半島 韓国

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 韓国の全国紙「東亜日報」が6月中旬、統一教会の総裁、故・文鮮明の3男である文顕進(ムン・ヒョンジン)氏のインタビューを掲載した。


 見出しは「現在の統一教会は道を誤っている」という興味深いものだった。

 日本で統一教会といえば元歌手の桜田淳子。最近でも、芸能事務所「サンミュージック」の相澤秀禎会長(享年83)の通夜の場で、17年ぶりにマスコミの前に姿をあらわし、ちょっとした話題になった。統一教会の日本での信者数は約50万人とも言われており、その影響力は決して無視できるものではない。 

 しかし、その統一教会がここ数年、権力争いで揺れていることは日本では意外と知られていない。

 統一教会では数年前から文鮮明の妻である韓鶴子と4男の文国進(ムン・グッチン)、7男の文亨進(ムン・ヒョンジン)陣営に対して、冒頭の文顕進が対立しているといわれている。

 現在、統一教会の国際的な活動を管轄する「統一教世界財団(UCI)」の会長と、自らが創設した「世界平和財団」の議長を務めている文顕進のインタビューは本人の依頼よって行われており、内容は主に「韓国はもっと南北統一について考えてほしい」ということだった。読者が最も気になるところであろう統一教会の内部事情について記者が質問をすると話をそらしたようだが、後にメールで「現在の教会の指導部は故・文鮮明総裁の意志とは違った方向に進もうとしている。これが統一教会分裂の根本的な要因です」と世界平和財団の立場として返事をしている。

 昨年9月に他界した文鮮明の存命中も、宗教部門の後継者は文亨進、統一教会系の企業は文国進という2本柱で運営されるだろうとされてきた。だが、今年3月に文国進が統一教会の企業系団体「統一グループ」の会長職から解任され、現在は文鮮明の妻である韓鶴子が総裁として統一教会を率いている。

 文国進が、文顕進が率いるUCI系の会社による高層ビルの建設地の所有権を巡って提訴したものの、1審と2審で敗訴したため理事会によって退任させられたのだ。この裁判は統一教会の"お家騒動"として韓国で大きく報道された。

 世界平和財団を通じて文顕進は「国家、人種、宗教を超えた平和運動」を訴えているが、文国進は統一教会の内部強化を主張しているという。文顕進は文国進によって文鮮明の葬儀の弔問さえも阻まれ、完全に後継者レースから外れたものと思われていたが、今後、大番狂わせもあるかもしれない。

Written by 李ソヨン

Photo by Peter Oresved

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