マレーシア不明機は予定ルートを大幅に変更して消えた。
239人を乗せたボーイング777が行方不明になってから1週間が経過した。マレーシア航空の不明機について同国のナジブ首相は15日に記者会見し、「搭乗していた何者かが故意に通信を遮断した」とし、事件の可能性を示した。同機では2種類の通信装置が相次いで意図的に切られたことが明らかになっており、ボーイング777の機器に詳しい何者かが操縦室に侵入して操作した可能性が浮上している。陰謀論を含め情報が錯綜しているが、AP通信はマレーシア政府当局者の話として、「捜査当局は同機がハイジャックされたと結論付けた」と報じている。
不明機は、8日午前0時41分にマレーシア首都クアラルンプールから北京に向け離陸し、同1時半ごろレーダーから消えた。ナジブ首相は、不明機と衛星の自動通信は南シナ海上で消息を絶ってから約6時間40分後まで続いたことも明らかにしている。通信衛星がとらえた電波により、不明機は中央アジアかインド洋のいずれかに向かった可能性が高いことから、当局は南シナ海での捜索打ち切りを決定。マラッカ海峡やインド洋に範囲を移す方針を表明した。
当初から「ハイジャック説」は根強く、本サイト既報の「陰謀論渦巻くマレーシア機不明、ハイジャックされベトナム強制着陸か!?」のほか、インドやカンボジアへの着陸も海外の一部メディアで推測されていた。
その一方で、関係者の身辺調査も進んでいる。ロイター通信は警察幹部の話として、「同機に搭乗していた53歳の機長の自宅の捜索を始めた」と伝えた。機長が具体的にどう関与したかは明らかになっていない。前代未聞の航空ミステリーに、全世界の注目が集まっている。
Written by 内村塩次郎
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