【ものすごい続報！】イタリア人夫を殺害・逃亡していたタイ人妻とフランス人男性が山中で発見されました!!!! 【ドラマよりすごい！】

2人は別れ際になぜか......

タイ北部ピチット県の山林でイタリア人男性が殺害されたうえタイヤで焼かれているのが発見された事件は先日お伝えしましたが、タイにワイドショーがあったら各局がまた大きく取り上げそうな続報を新聞Khaosodが報じています。

イタリア人男性(62)の死体が発見されたのは1月19日のことでしたが、警察が死体の身元を確認しタイ人妻(37)の自宅を捜索した時には、タイ人妻ともう一人の夫のフランス人男性は車で逃走した後でした。

その後、28日になって西隣のカンペーンペット県住民から警察にニュースで見た2人が買い物に訪れたとの目撃情報が寄せられました。2人はインスタント・ヌードルや缶詰といった食料、日用品、キャンプ用品、動物を捕獲する道具を買って黒い車でさらに西隣のミャンマーとの国境ターク県の山の方面へ走って行ったとのことでした。

警察がその方面を捜索したところ、黒い塗料のスプレー缶が多数捨てられているのを発見。ブロンズ色だった車を自ら塗り替えたようです。

さらに捜索を進めると、ロンガン農園に黒く塗り替えられた車が乗り捨てられているのを発見しました。フランス人男性はフランス狙撃部隊に5年間所属していた経験があることから慎重に周囲を捜索すると、付近でテント、キャンプ用品、食糧、救急セット、ひもで繋がれた子犬が見つかります。さすが元狙撃部隊、子犬を見張り役にしていたのでしょう。

ほどなくして草むらにフランス人男性が潜んでいるのを発見します。しかしタイ人妻の姿がありません。翌日になってなんと、タイ人妻は食料品の入った袋を携えて木の上に潜んでいるのが発見されました。

信じられない展開の連続

2人は警察署へ連行され取り調べが行われました。当初フランス人男性はイタリア人男性殺害を否認していましたが、夜通しの取り調べの結果、殺害を認めます。

タイ人妻の供述等によると、事件の顛末はこのようなものでした。イタリア人男性とはしばらく前から交際していて、子供を欲しがっていたことから妊娠します。男性は喜びましたが、タイ北部在住の男性の息子がそれに不満で激しく口論になりました。結局イタリア人男性は離婚を申し出てイタリアに帰ってしまったのです。女性は仕方なく子を堕ろすという選択をしました。

その後フランス人男性と新たに交際を始めたところ、イタリア人男性が仲直りしたいと連絡してきたうえに海外送金もしてきます。新しい夫ができた事実を言わなかったところ、突然飛行機でタイへ戻ってきて女性がフランス人男性といるところに鉢合わせしてしまいました。2人の男性は口論の末、イタリア人男性がナイフでフランス人男性の顔に怪我を負わせます。しかしフランス人男性はラオスからの密入国者のため警察に被害届を出せませんでした。

イタリア人男性はサディスティックな性癖があり性交の際に度々暴力を振るった上、捨てられたことをまだ恨んでいたため、タイ人女性は我慢に耐えかね別れたい思いを募らせます。

そこで1月18日、農業用水路脇で3人で会って相談する機会を設けました。女性が車で待っていたところ、イタリア人男性は女性を10万バーツ（約35万円）で買ったから別れないと言い張ったため殴り合いに発展。最終的にフランス人男性がナイフを取り出しイタリア人男性の頭部を2回刺して殺害してしまいます。

2人で死体を車に載せて山林に運び、燃えやすいように腹部に穴を開けてからタイヤで焼きます。その後タイ人女性が以前住んでいたため土地勘のあるターク県に逃げ、山中に隠れて生活しようと決心したが逃げ切れなかったとのことでした。

前回の報道では、タイ人女性とフランス人男性が一方的に悪く、イタリア人男性はカネのために利用された可哀想なリタイヤ組という印象でしたが、今回の報道に接してイタリア人男性の側にもカネで妻を買った気になっていた点など、他人の心情に思いが至らない利己的な性格が窺い知れたように思います。

人の命を殺めた側が悪いのは当然ですが、愛憎劇は単純に善悪の白黒をはっきりつけられないという例を見せつけられたような事件でした。

余談ですが、タイ人女性とフランス人男性は警察署で別々に収監される際、別れのキスをしたのでした。2人が塀の外で会うことは、もうきっとないでしょう...。

参考URL(死体などが写っている可能性がありますのでご注意ください)
https://www.khaosod.co.th/newspaper-column/live-from-the-scene/news_736675

取材・文◎赤熊賢