2020年東京オリンピック・パラリンピックを前に、スポーツ界の膿を出しきらんとするかの如く、パワハラ騒動や暴力行為にセクハラ疑惑といった問題が続々と届けられている。本日もまた2つの騒動が同時多発となってしまった。
まず話題となったのは日本体育大学の陸上部。
男子駅伝ブロックの部員2人が、渡辺正昭駅伝監督(55)から暴言などのパワハラを受け、今夏に退部へと追い込まれていたというのだ。
告発内容によると、ケガをしてしまった部員に対し「ざまあみろ」といった暴言があったという。この他にも練習に参加させないといった行為も確認されており、これらのパワハラ疑惑の露呈から現在渦中の渡辺監督は自宅待機処分となっている。
また、渡辺監督は2013年にも当時陸上部の顧問を務めていた愛知・豊川工で体罰を繰り返していたため停職4ヶ月の懲戒処分を受けていた過去がある。
続いて話題となったのが、日本勢メダル有力種目の一つであるウェイトリフティング界。
日本ウェイトリフティング協会会長と女子日本代表監督を兼務する三宅義行氏(72)が女子有力選手に対し自身に挨拶がなかったことを大勢の前で糾弾したり、練習メニューが気に入らないとコップを投げつける、合宿から出て行けと怒鳴るなどのパワハラを行っていたというのだ。
このことから女子選手は心を痛め、周囲の選手には「私は目をつけられているから」と距離をおいていたという。
同騒動は発覚当時にも告発されたのだがもみ消されてしまったため、このスポーツ業界のパワハラに注目集まる今、改めて告発が行われた格好。
この相次ぐスポーツ業界のパワハラ騒動には頭を抱えるものも多いようで、様々な意見がかわされている。
「逆にまともな競技団体はどこだよ」
「またワイドショーの大好物ネタ登場だな」
「どうせ裁判にもならず内々で処理してうやむやでしょ」
「五輪前でスポーツ関連の権力争いが凄いな」
「スポーツ脳は腐ってる」
やはり「うんざり」といった論調が大きな流れとなっているようだ。しばらくはこの「うんざり」の流れが続くようにも思われるが、すべてが体質改善へと向かってくれれば良いのだが。(文◎編集部)
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