連日スキャンダルが報道される日本体操協会
あまりにも、日本体操協会・朝日生命体操クラブの塚原光男・千恵子夫妻の人相と佇まいなど外見が、悪役然としているので今回の体操での騒動では善悪がハッキリしているように見えます。
ここでは、塚原夫妻及び側近の人々のパワハラは別問題にしておきます。すなわち速見元コーチの体罰・暴力のみにフォーカスしてみます。
速見佑斗コーチの会見を見てちょっと驚いたのが、宮川紗江選手に対する「暴力の内容」でした。
謝罪会見ですから、もちろん自分の暴力は認めている訳です。どの程度の暴力かと思いながら会見を見ていました。この時代、教え子に対する暴力は本当に厳しいはず。
が、速見元コーチは「お尻を蹴ったり頭をはたいたり」しているうえ、
「顔をはたいたりした」
と、もちろん反省をしながらですが言ったのはビックリしました。いわゆるビンタです。
「この人、10代の少女の顔を大の男なのにはたくんだ」
...引きました。
僕の中学・高校時代の友人に、日本体育大学相撲部の監督がいます。彼自身、アマチュア相撲で日本一になった実力の持ち主ですが、成人してから飲んだ時に「どんな事があっても絶対暴力はふるってはいけない」と言っていたのはよく憶えています。
「そうは言っても俺はラグビー部だったけど、多少はあったじゃん」と言っても「絶対ダメ」と強固でした。感心しました。立派な言葉です。屈強な大学体育会の部員に対しても暴力・体罰では強くならない、という事です。日体大の相撲部はそれでいて名門です。
僕も多少の体罰・暴力は、体操に限らずスポーツ・格闘技は致し方ないのかなと思っていたのです。違いました。
「絶対ダメ」で良いのです。
速見元コーチの体罰の「内訳」が女の子の顔をビンタ(はたいたというような表現とは言え)するのは、人として、男としてどうでしょう。
体操に限らず、ラグビーもそうですがその体育会の悪い所は、そのスポーツしかやって来なかった「タコツボ的発想」に陥ってしまう事です。このところのスポーツ界の暴力、大相撲から始まった不祥事を見ながら、体育とともに教える方の教育が必要と、つくづく思います。
速見元コーチは既に反省しているので、これからの教育者・コーチとしての彼に期待したいものです。(文◎久田将義)
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