仮想通貨取引所「Zaif」が外部からの不正アクセスによりハッキング被害を受け、現在入出金などの一部サービスが停止するという騒ぎが起こっています。
9月14日17〜19時頃に客から預かっているホットウォレットを管理するサーバに不正アクセスがあり、仮想通貨(BTC、MONA、BCH)がどこかへ送金されてしまったとのこと。すでに捜査当局への連絡済みであるとZaifは発表しています。
被害額は日本円で換算すると、Zaif資産が22億円、客の資産は45億円で、67億円相当の仮想通貨が盗み出された模様。
Zaifと言えば、2018年1月にハッキング被害を受けた「NEM」を取り扱う日本でも数少ない取引所であるため、ユーザーの間でも、またあの悪夢が蘇りました。この発表を受けて各コインは急落しましたが、現在は少し持ち直しています。
しかし、14日のハッキングが判明したのが17日で、顧客に状況を知らせたのが20日朝です。この対応はあまりにも遅すぎるのではないかとユーザーから怒りの声が上がっています。連休前に狙われるのは定石ですが、もしかしてスタッフは優雅な休日を過ごしていたのでしょうか。
以前より、Zaifの顧客への対応や処理速度には疑問を唱えるものが多く、金融庁が監督に乗り出してから多少は改善されましたが、やはり体質は変わっていなかったのでしょうか。
Zaifは7月に突然「アプリを廃止する」という通達をしたばかりでした。(文◎編集部)
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