2日に歌舞伎町2丁目で女性が飛び降り自殺。通行人に直撃してしまいました。本サイトでは女性がホストクラブにハマっていた可能性を示唆(警察発表を待たなければなりませんが)。
仮にそうだとして、「ホストにハマる女性は水商売や風俗嬢でしょ」という先入観があるかも知れません。が、そうではないいわゆる「一般女性」や専業主婦もハマってしまう現状があります。どのようなプロセスを経てハマってしまうのでしょうか。もちろん、「ホストクラブに行く事で癒される」という女性もいますし、ホストクラブが悪いという事ではないとお断りしておきます。
ここでは、一部上場企業の元社員や女子大生の例を挙げてみたいと思います。
「ホストクラブって高そうに見えるでしょう。でも、来店初回は500円とか3000円でリーズナブルなんですよ。芸能人よりもカッコいいイケメンが、チヤホヤしてくれるので夢中になります」(40代主婦のAさん)
母親、妻としての立場を忘れることのできる一種の麻薬のような魅力がホストクラブにはあるようです。
20代の歯科助手をしている女子大生はこう語ります。彼女は裕福な家庭に育ち、父親のカードを使っていました。
「また逢いたいなぁと思ったら、連絡が来て、無料招待くれたのでビックリ。足を運んで無料は悪いからって払うようになって、気づいたら月に数十万円使うようになって、お気に入りの『王子』(指名ホストの呼称)の誕生日イベントは頑張って200万円使いました。家族カード使ってパパに叱られちゃったけど」
歌舞伎町のホストは「お祝いにシャンパンタワーを注文したらタワーのように積み上げた沢山のグラスにシャンパンを注いで、客同士、見栄の張り合いです。客同士に見栄を張らせるようにチームプレーで接客します」と言います。
担当のホストをサポートするヘルプホストの腕の見せ所で「チームプレー」が成立。指名しているホストが他の客の席に行っている間に、ヘルプホストが囁く。
「『彼は売上に苦労しているから、シャンパンを注文してあげたら席に戻ってこれるし、彼も嬉しいよ』って。王子を独占したいと思っているうちに、飲み代が増えていくの。最悪、その日に払えなくても、身分証のコピーを渡して、借用書にサインすれば、月末払いで飲むことができるし。酔って気が大きくなって覚えていないこともあるけど」(前出・歯科助手、女子大生)
「ホストクラブの飲み代を払うために、稼げる副業をしたり、水商売、風俗に転身とう女性も少なくありません。ツケにした飲み代をまとめて精算したり、借りたお金を返したりという期日が月末。月末に支払いできなかったのを、支払うように詰められて、思い詰めて自殺してしまう女性も少なくありません」(歌舞伎町の飲食店経営者)
ホストクラブ飲み代に数百万円なんて、一部の風俗や水商売の女性のことだから、ワタシには関係ない別世界と思っている女性にも遠い話ではありません。(文・槌鋸多漏)
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