かつて、スポーツコーナーを担当していたテレビ朝日『報道ステーション』に13年ぶりの電撃復帰を果たしたフリーアナウンサーの徳永有美。もう二度と彼女をテレ朝で見ることはないだろうと思っていましたが、時間が解決してくれたのかここでまさかの返り咲き、しかもサブキャスターの大抜擢です。
遡ること15年前の2003年。同期入社のディレクターと結婚わずか2年後に、ウッチャンことタレントの内村光良との不倫がすっぱ抜かれて窮地に追い込まれた徳永アナ。けじめをつけるべく、朝の看板番組『スーパーモーニング』をはじめとする担当していた番組すべてを降板しました。自らの口で言葉を詰まらせながら「今日限りで(番組を)辞めさせて頂きます」という挨拶は、彼女の気の強さと悔しさが同居したもので、それを見ていた視聴者はなんとも言えない後味の悪さを感じたものです。
「夫と住んでいたマンションが慰謝料になったと当時、聞きました。名義を彼に移して、ローンの支払いはすべて彼女が。仕事も干され、ウッチャンとも今後どうなるかわからない中、さぞかしお先真っ暗の絶望を味わっていたと思います」(テレビ朝日社員)
徳永アナは面倒見の良い、明るい性格。ちょっとお節介で暑苦しい部分もありますが、後輩からも慕われていたそうです。
「とくに、徳永アナの一つ下の富川アナは、甘えん坊で人懐っこい性格なので当時から仲が良かったと記憶しています。たしか、番組を降板して数ヶ月後には、ご主人と離婚が成立。その2年後に内村さんと再婚したはずです。以降は子育てと仕事を両立させながら、決して華やかではありませんでしたが、地道な活動を続けていました。下の子はまだ幼稚園ですが、上のお嬢さんは小学校の高学年になりましたし、子育てもひと段落したところでそろそろ本格的に復帰したい、と思っていた矢先の棚ぼたが今回の報ステの抜擢なんじゃないでしょうか」(前出・テレビ朝日社員)
泥沼離婚劇で世間を賑わせた徳永アナも、現在はウッチャンの妻として、また二人の子供の親として充実した日々を過ごしています。そして今月1日からは前任の小川アナに代わり、新キャスターとして登壇。さすが経験豊富なだけあり、堂々と肝が座っているように見えます。しかし、局内から上がる声は、意外にも厳しい声が多いそうで......。テレビ朝日の関係者はこう話します。
「まず一つに、態度が妙に偉そう。頭も要領もいいので段取りなんかはしっかりしてますけど、まるで小さな安藤優子さんのようで、とくに若いスタッフ達からウザがられてます。それと、やはり会社を辞めた理由が不倫だったじゃないですか。どのツラ下げてっていうのもありますよ。報ステキャスターは憧れの席ですし、メインキャスターの富川アナが頼りないこともあって、自分をアピールする絶好のチャンスの場でもある。なんで今更徳永さん? と心の中で思ってる女子アナ、いると思うんです。番組内で発する言葉なども大切かと思うんですが、やはりまず目に入ってくるのはキャスターの顔。見たくもないと一度でも思われてしまったら、もう二度と視聴者は戻ってきませんから」(同上)
真面目でお堅いイメージのあった前任・小川彩佳アナには、おじさまファンが大勢いたと言われています。いわゆる、小川ロスに陥っている男性も少なくはないとか。前出の関係者が続けます。
「小川アナが話す内容がどうであれ、顔や佇まいで視聴者を引っ張ってきた部分もあったかと思うんですよ。報ステはかねてから中立的な立場を貫くというより、社風と言いますか現政府に批判的な方向で番組を進めておりました。徳永アナは中立派だとは思うんですけど、やはり社風、方向性という根本的なことは変えらませんから、難しい立ち位置にいることは間違いない。そこに過去不倫したというマイナス要素もあるんで、プラスに転じていくのは時間がかかりそう、かな」(同上)
問題発言で番組を切られる可能性が高いと言われていた富川アナが据え置きとなり、そこへ古株の徳永アナの投入でマスコミ各所を驚かした今回の人事。富川アナもこれで安泰と思いきや、「来年春の改変で切られるかも」という声も根強く局内に残っているようで、まだまだ気の抜けない状態が続きそう。新しい布陣での番組はまだ始まったばかりなので、結論を出すのは時期尚早な気もしますが、さてこれからどうなる報道ステーション!?(取材・文◎那目鯛子)
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