自分は正しいという先入観が重大な事態を招くのでは?(写真はイメージです)
特殊詐欺犯の被害を予防するために金融機関が警察に通報したにもかかわらず、かけつけた警官が特殊詐欺犯に騙されて、300万円の被害が発生してしまうという、あってはならない事件が大阪であったことが報じられています。
11月下旬、高齢の女性が金融機関の窓口で高額出金しようとしていたのを金融機関の職員が不審に思って通報しました。
かけつけた警官に女性は家具を購入するためにお金が必要だと語りました。
警官が被害者の「息子」に電話をしたところ、「息子」は女性と同じ購入目的のためにお金が必要な旨を語ったので、特殊詐欺と見抜くことができなかったというお粗末な悲劇です。
被害者女性が金融機関を訪れる前に女性宅には、息子を騙った男から電話がかかっていたので偽の息子の電話番号を女性は警官に伝えたようです。
特殊詐欺犯が被害者の家族を装って電話をかけるのは前提となる常套手段で、NHKの夕方6時のニュースの後の『ストップ詐欺被害! 私はだまされない』でも日々啓蒙されているはずですが、なぜ警官が騙されたのでしょう。
「街の警官は、特殊詐欺犯を専門に扱うわけではないので、研修も情報共有もほとんどなされていません。職業柄、少し柔軟性が足りないので先入観で物事を考えてしまう傾向があるようです」(警察関係者)
通報した意味がない事案、たまたま朝日新聞の取材に大阪府警が答えて発覚しただけで、氷山の一角なのかもしれません。警察に頼らずに予防する体制を作らないといけないかもしれません。(文◎安倍しんのすけ)
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