関係修復はもはや不可能...みんなの党、分裂騒動の原因となった極秘テープを入手5

2013年10月30日 みんなの党 政治

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 江田憲司氏の幹事長解任や柿沢未途氏の離党騒動以来、みんなの党は分裂含みだ。

 そのきっかけとなった8月7日の同党両院議員総会の音声を入手した。テープを起こしてみたので、ご一読いただきたい。

※聞き取りにくい箇所や発言者の名前が不明な箇所があります。

【みんなの党両院議員総会 2013年8月7日午後3時から】

【前回の記事】
内部のドタバタ劇を露呈...みんなの党、分裂騒動の原因となった極秘テープを入手4

松沢)できなければ外に出て、待っているマスコミにみんながいろいろなことを言えばそれで終わりですよ。ここでみんなで承認をとったら、その体制でがっちりと頑張る、それができないなら政党ではない。成長できないと思う。私はそう思う。

(拍手)

?)私は代表と話しをして、基本的に人事についてはコメントするつもりはないと言った。それは代表を基本的に信じていたからだ。その上で1年生の意見を反映してほしい、新参院議員の意見を反映できるチャンネルがほしい、そういう観点から私は、佐藤さんと松沢さんを役員に入れてほしいと申し上げた。

 私自身は基本的に、三役の顔が変わることは想定しなかった。全く理解していなかったので、代表が江田先生を外すことを決断するというのはひとつの○○○。我が党の三役はひとつの顔だった。さきほど松沢さんが言った、みんながみんな理由について、誰を入れて誰を外したのかを言って、承認を求めたら「きりがない」というのはその通り。

 しかし三役は顔だ。それを外すのは別途の議論が必要ではないか。松田さんができほどおっしゃったように、「代表を補佐する人間が補佐できないなら...」とおっしゃったが、それはその通りの部分があり、しかし組織は小姑みたいに意見を言う場。意見を言う人がいない組織は崩壊します。私自身、思いますに、民主主義は意見の対立があって、A案、B案2つあって、その中で1/2(A案+B案)がいいというふうになる過程が民主主義だと思う。意見の対立がそんなにコアなポイントとは思えない。

 松田さんが言ったように、江田さんが代表を補佐していないのであれば、私は役員会を見ていないし、よくわからないが、意見の対立=補佐していないということになると、民主主義をつかさどる政党としてはいささか形が美しくないというかデクテーターシップとか......。

江口)それじゃ、柴田さん。え? どっちでもいいよ。それじゃ中西さん。

中西)個人的な感情はいろいろあるが、言っていたらきりがない。組織の人間として組織の長がそれを補佐する人事案を出してきた時に、組織の人間ひとりひとりがそれを覆す、拒否できる組織があってはならない。会社にしてもそう。社長の案を社員が気にくわないと拒否するのはありえない。個人的感情があるが、代表が決めた以上は従うべきだと思う。

?)その意見はわからないわけではないが、政治と会社は論理が違うところもある。代表が悩んで作った人事案だが、承認するに至らない現状だ。できることなら再考願いたい。採決する方法もあるのだろうが、正直なところ、人事は採決になじむものなかどうか。したがって意見が出尽くした感があるので、両院議員総会長にこの後を任せたい。

山内)我々は全員政党人。みんなで選ぶのはトップだけ。人事はみんなで話し合って選ぶものではない。「あいつは気にくわない」など色々ある。みんないろんなことを言い出すと決めようがない。私も残念だが、代表が決めたことは政党人として代表が選んだのだから、代表の人事案に従うのが政党人として当然。

?)私も山内さんと意見が同じ。いろんな感情があると思うが、いちいち言っていたら全く機能しませんよ。今日我々はつい先日、2日前に両院議員総会を開いて代表を選んだ。その代表が人事案を提出したら、それに従って一致団結してやっていく。それが筋だ。

水野)私も同感。挙党一致は大切。党内融和は必要と思っている。それはまさに代表のだした案を承認するのが党内の一致であり、代表が出したものを否決とか承認されなかったら、天下の恥さらしになる。

佐藤)さきほどから聞いているが、代表を信任したかしていないかまで議論が戻った。いろいろな意見がある。本来なら人事に採決は不要だと思う。本当にそういう意見があるのなら、代表選をやろう。堂々と。そこで代表が決めたことにガバナンスをきかせるためには、それをみんなで決めるみんなの党だと思う。拍手でやってもしこりは残るくらいなら、堂々と立候補する人間は立候補する。その中でみんなで決めて、人事を一任しようじゃないか。そうでないとものごとが前に進まない。

畠中)その前に考えていただきたいのだが、あまりにも日頃代表が言う「誰がやる」に結び付いていないか。代表選をやるにしろ、人事の改革をやるにしろ、何のための改革かが明らかになっていない状態で、確かに我々は代表に一任したが、何のための人事の刷新かということが明らかにされていないと思う。今のままでは誰がやるかの状態で終わっている。何のためかというのを明らかにした上で、代表選にしろ、人事の改革にしろ、行われるべきだ。

?)江田解任は良いと思う。ただ株主を国民とするならば、どうして解任するのかをきちんと説明すべきだ。それを我々も認めて、江田さんも説明して、そうなれば全員がひとつになってもう一度......。

?)私も人事案は承認できない。それでも両院議員総会は、今回の選挙を踏まえて総括という形で、公認選定、政治資金のあり方をどうするかという点についてみんなでどうするかを考えることから始まった。これまでみなさんが積みあげてきたみんなの党のブランド力、そこに税金が入っている。それをどうやってガバナンスしていくか審議してきた。それに対して役員会が提示して、それをこれからしっかりと認めるという方向になっていたはず。

 もうひとつの危惧は、今回の選挙で直前に、選んだのかどうなのかわからないような候補が、選挙をやったこともないようなスタッフが集まって、法定得票もいかないというような惨敗だけでなく、いますでに出ているのは、それによって法律のコンプライアンスにも影響が出てきている。逮捕者も出ている。それに対して我々がまず取り組むべきは、どうやって自己改革するのか。その中で外に対して内輪もめを示す時期ではない。改革に対して松沢さんが言ったように、どうして幹事長が退かなければならないのか。それは全くはっきりしていない。それがはっきりしてから、人事を示してほしい。

【次号に続く】

Written by 日刊ナックルズ編集部

Photo by DS80s

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