ネット社会の信用を棄損するとんでもない事件が起こった。リアル社会では通貨偽造か公文書偽造並みの違法レベルの"事件"といってもいいだろう。Twitterで「承認済みバッジ」を取得したアカウントが、本人からのクレームで、いま現在は消されるという異様な状況になっている。その"被害者"は小泉純一郎元首相。小泉氏は都知事選に出馬する細川護煕元首相を応援しているという立場だ。概要は以下のような流れだ。
まず今月19日に小泉氏のアカウントが作成され、3時間で14000人がフォローした。ところが20日に小泉事務所が「本人ではない」とTwitter社に削除を求め、当初は「確認済み」と主張していたTwitter社もそれに応じたというもの。
なぜこの時期に、小泉氏のアカウントが作られたのか。そして細川氏のアカウントとただちに相互フォローできたのか。しかも、時を同じくして立ち上がった細川氏のアカウントともどもお互いにフォローは1名だけという不自然さ。さらに、細川氏の場合、当初は事務所がTwitterアカウントは偽物だと主張したホームページが後に「本物だ」と訂正された不可解な経緯もある。
「犯人」はネットに詳しい人物だろう。ただし順法精神はさほどない様子である。単なる愉快犯ならまだしも、もしどこかの"選対関係者"なら、その人物への非難は免れないだろう。
Written by 安積明子
Photo by 小泉の勝利 メディアの敗北
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