寿司業界と密な関係を築く安倍首相の次の狙いは?
日中米韓間の外交が、緊張感を漂わせている中、オバマ大統領が4月23日来日。領土問題、拉致問題に当たり障りなく触れるところなどを見ると、「実は優柔不断なのではないか」「いや、したたかである」という評価に二分されているようだ。
優柔不断で言うと、それは来日した際、オバマ大統領は『すぎやばし次郎』で寿司を半分を残してしまったのだが、直後の訪韓の際は「プルコギが大好き」と言い、肉を平らげてしまった。やはり、魚より肉が好きなのだろうか。
4月23日~25日のスケジュールで来日したオバマ大統領と安倍首相との一連の外交交渉は、4月30日のプチ鹿島さんの記事(http://tablo.jp/serialization/pkashima/news001446.html)にあるように、「スシ外交」とでも言うべき側面を持っていた。ここから、安部内閣の次の「目玉」が読み取れるのだ。
23日夜、安倍首相は、東京・銀座4丁目の「すきやばし次郎」にオバマ大統領を招待し、24日午前に予定されていた日米首脳会談を前に、非公式夕食会を催した。
この夕食会の料理にあえて寿司が選ばれたのは、何もオバマ大統領が寿司や刺身を好きだという理由だけではない。他メディアはまったく指摘しようとしないが、実は安倍首相と「寿司業界」は、非常に密接な関係を持っているのだ。
具体的には、寿司業界の業界団体に「全国すし商生活衛生同業組合連合会(全すし連)」なるものがある。実は安倍首相は、数年前から、この全すし連の名誉顧問に就任しているのだ。この全すし連には、全国で1000店を超える寿司店が加盟し、組合員には年間で240円の政治資金を全すし連に収めることが義務づけられている。このことから考えても、全すし連と政界、特に自民党がいかに密接な関係にあるかがわかろうというものだ。
そして非公式夕食会の舞台に寿司店が選ばれたのも、こうしたコネクションが大きく影響していたことは言うまでもないだろう。
その寿司業界が、全すし連を通じて安倍首相サイドに強く働きかけている案件があるのだ。その案件とは、ズバリ言ってしまえば"カジノ解禁"なのだ。
全すし連の思惑としては、「日本でカジノが解禁になれば、富裕層の外国人観光客がドッと日本にやってくる。そうした世界のセレブは寿司を好むことから、業界は大いに潤う~」というもの。どうやら"カジノ解禁"へ向けて、思わぬところから援軍があらわれたようだ。
Written by 須田慎一郎と東京ブレイキングニュース編集部
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