安保関連法制のせいだろう、ていうか安保関連法制のせいですよ、明らかに。安倍政権と自民党の支持率が下落していますね。NHKが7月に行った調査によると、内閣支持率は前月比7ポイント減の41%で、不支持率が9ポイント増の43%。不支持率が支持率を上回っている。自民党の支持率は34.7%で、前月比1.1ポイント減。まあ、しょうがないわね。では野党第一党の民主党はどうかというと......。
なんと1.7ポイント減の7.7%!減っちゃっているじゃないの!もともと少ないのに、さらに減らしているじゃないの!割合からいえば、18%も減少したことになるじゃないの!自民党の減少率(14%)より多いじゃないの!これを見てふと連想したのは、ギリシアの財政危機。IMFから借り入れた16億ユーロの返還問題で発覚したアレですよ。
16億ユーロといえば、1ユーロを135円として2160億円になりますよね。2020年のオリンピックに向けた新国立競技場の建設予定費用より少ない金額で、デフォルト騒動ですよ!新国立の建設費用は確かに問題ですけど、「当初よりかなりたっけー」くらいです。でもデフォルトになっちゃったら、生きるか死ぬかというくらいの深刻な問題なのですよ。
なんてしみじみ感慨にふけったわけじゃないんですよ。いや、民主党ってギリシアに似ているなあと思ったんですよ。だってデフォルトが起こりそうなのに、国民性が変わる様子はないじゃないですか。実際には16億ユーロどころか、公的機関からの借り入れは2428億ユーロもあるというのに、誰も「よーし、これからドイツ人になるぞ!」なんて言いやしない。
いやむしろ、それを拒否しているような感じがするんですが、それと同じ匂いがするんですよ、民主党。2012年の衆院選でボロ負けして以来、ずっと「我々は変わらなければならない」なんて言っているけど、あれから3年たちました。でも赤ちゃんなら歩けるようになっておむつがとれて、保育園に行くようになって、「踊ってくれたら苺のケーキを買ってあげる」と言えば5分くらいはフリーダムに踊ってくれるようになる年齢ですけど、民主党は変わらないじゃないですか!
16日に衆院特別委員会で安保法制が強行可決された時、大勢の民主党の議員が「強行採決反対!!」と書いたプラカードを掲げて抗議しましたが、委員長や自民党議員に向けてではなく、カメラに向けていたじゃないですか!どこにアピールしてんのよ!って、国民のだれもが思いましたよ。ホント、国民に「反対」してどうすんのよ!
そういうことだから、チャンスをものにできないんですよ!だから、まずは支持率をアップさせるような施策をとりましょうよ。枝野幹事長はダイエットしましょうよ。「制服向上委員会はダンスがいまいちだなー」なんて言わずに、ご自分から踊ってみましょうよ。それでTRFのサムの親友で踊る政治家である自民党の菅原一秀衆院議員に「うまい!」と言わせたら、しめたものです。期待しています、民主党。そして「お菓子処おかぴょん」にベラメールのチョコレートケーキが置かれることも、とってもとっても期待しています!
Written by 安積明子
Photo by 安倍晋三公式サイトより
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