大阪府豊中市で今年4月1日に開校予定の「瑞穂の國記念小學院」ですが、不思議な点が散見されます。まずなんといっても、なぜ安倍晋三首相の夫人の昭恵さんがこの小学校の名誉校長になったのかということですね。小学校のHPでもしっかりと、「安倍晋三内閣総理大臣夫人」という"肩書き"が記載されています。
この「瑞穂の國記念小學院」を設立する学校法人森友学園は塚本幼稚園も経営していて、そこは園児に教育勅語を暗唱させていることで有名だそうです。新設する小学校内には神社も設置の予定だそうで、きっと右系かつ神道の教育を「売り」にするんでしょうね。一方で昭恵さんは小学校からずっと聖心女子学院。初等科、中等科、高等科を経て、聖心女子専門学校をご卒業です。
その聖心女子学院といえば、イエズス会系の「聖心会」が母体で、カソリック教育の学校として有名ですよね。その神様と神道の神様ではかなり違うと思うんですけど......。もっとも聖心女子学院出身だからといって、カソリック教徒でなければならないわけではなく、神道を信じていても全然OKなんですけど。
しかもね。昭恵さんは2015年9月に同校(まだできていませんが)の名誉校長に就任した際に、こんな挨拶をしているのです。
「普通の公立学校の教育を受けると、せっかくここ(塚本幼稚園)で芯ができたものが、またその(公立)学校に入ったとたんにこう、揺らいでしまう......」(2月17日のテレビ東京「ゆうがたサテライト」より)
うーん、そうですか......。公立学校で教育を受けると「芯」が揺らぎますか......。となると、公立学校の教師の子どもに生まれ、保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校と公立に通った私などは「筋がね入りのふにゃふにゃ」ですね!
と、ここまで書いて、「筋がね入りのふにゃふにゃ」って何やねん?と自分で自分に突っ込んでしまいました! だからこそこの問題、本当に不思議なんですよね。
Written by 安積明子
Photo by josemanuelerre
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