滋賀県彦根市の県警彦根署河瀬駅前交番で11日夜、井本光巡査部長(41)が拳銃で殺害されました。しかも犯人は同僚の男性巡査(19)である事が判明。警察官が貸与された拳銃で同僚を殺害する事件は初めてです。
井本巡査部長が先月末から教育係を務めていました。そこで何らかの、いざこざがあったからという報道散見されますが、果たしてそのような事で銃殺に至るでしょうか。
現役警察官に聞いてみました。
――こんな事件、聞いた事がないのですが。
「他人事ではないですよ。恐らく、精神的なものが要因ではないでしょうか。勤務に問題がある警官には拳銃は持たせていませんが、警察官の職務執行上、地域警察官は携行しなければならない。管理は徹底してはいますが......」
――この事件はなぜ起こったのでしょうか。警察が抱えている「闇」みたいなものでしょうか。
「今は、『若い警察官を後継者として育てなさい』とか『叱ると辞めるから叱るな』とか言われています。が、やはり後継者育成としては、間違ったことに対しては怒らないといけません。
今回の件も、実は報道されているような、怒られたから等という理由ではないかと思います。もっと深いものがあるような気もします。これで『叱るな令』みたいなものが出る可能性もあります。こんな事をしていいれば、後継者など育つ訳がないですよ」
と、不安と憤りが混じった様子でした。不祥事をとにかく隠蔽する体質のある警察ですが、今回は「警察の闇」が垣間出てしまった悲劇ではないでしょうか。(文◎編集部)
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