前列左からヌーイ、プラユット軍事政権首相、チャープラン。
後列左からジェニス、ジャー、カイムック、さっちゃん、ピアム、ミュージック。
タイの国民的アイドルグループの座に登りつめたAKB48の海外姉妹グループBNK48に、とうとうタイ軍事政権のトップと面会する機会が訪れました。
4月24日、政府系FM局「Happy Family Radio FM.105」開局式典が首相府で行われ、BNK48のメンバー8人がプロモーションのために招かれました。その場にプラユット軍事政権首相も姿を見せたのです。
このFM局は、メディアを通じて家族の関係を深めるとともに子供や若者に最新の知識をつけてもらいたいというプラユット首相の考えにもとづいて開局されたもの。プラユット首相が先に待っていたBNK48の前に近づくとメンバーは揃って手を合わせて挨拶をしました。
プラユット首相は陸軍大将で、2014年に軍事クーデターを主導した人物です。
メンバーが一人一人プラユット首相に自己紹介をしましたが、BNK48のことを知っていて、キャプテンのチャープラン(22)や1stシングル『会いたかった』でセンターを務めたミュージック(17)の名前も覚えていたようです。
式典司会者から「首相閣下、BNK48から首相閣下にサプライズなプレゼントがあります。せっかく首相府に来たのですからダンスを披露してもらいましょう。首相閣下も一緒に踊っていただけませんか?」と促されたプラユット首相、なんと『恋するフォーチュンクッキー』をBNK48と一緒に踊ってくれました!
次にBNK48握手会に倣い、メンバーが1人ずつ8秒以内でプラユット首相と握手をして激励。日タイ・ハーフのさっちゃん(14)は「トゥーおじさん(首相の愛称)が幸せでありますように。疲れたら私達の曲の動画を見てください」と語りかけ、「見てみるね」との回答を引き出していました(笑)。
記念撮影では、人差し指を頬に立てるBNK48のキメのポーズまでしてくれるサービスぶり。隣に座ったヌーイ(21)がポーズを教えたのですが、ネット上では「プラユット首相に指図できるのは俺らのヌーイだけだ」と話題になっていました。
最後に締めくくりのスピーチをしたプラユット首相は、BNK48のメンバー26人が夢に向けて成長する努力をしているように、国家の発展も努力して自らを変えていかなければならないと述べました。
式典後、政府はBNK48を雇うために数百万バーツ(1バーツ=約3.5円)も費やしたとの噂がネット上に流れたのですが、総理府報道官兼広報局長官が当日のうちに即座に否定。BNK48が首相に面会したことには噂のような出演料を支払っておらず、広報局が開設したラジオ局の告知が新しい世代を含めた老若男女のリスナーに広く行き渡るように国民的人気のBNK48を招待して協力してもらっただけだと語りました。
関わった周囲も巻き込んでその一挙一動がすぐにネットで話題となっている感のあるBNK48。4月30日には新曲『RIVER』のMVが公開されるやいなや、僅か14時間で100万回再生を達成するなど相変わらずの過熱ぶりです。5月中にはBNK48劇場もいよいよオープン。BNK48の快進撃はまだまだ続きます。(取材・文◎赤熊賢)
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