みなさん伊豆田莉奈を覚えてますか?
AKB48の10期生で、カッパのコスチュームが印象的な愛されキャラだった「いずりな」ですよ。22歳の彼女は今、異国の地で頑張っているんです。常夏のタイ王国で。
伊豆田は2017年4月、この年にタイ・バンコクを拠点に活動を開始したばかりの海外姉妹グループBNK48への移籍を発表。6月のBNK48デビュー・イベントに姿を見せた後、7月2日から正式に完全移籍しました。
(2017年6月2日、BNK48デビュー・イベントにて。中央が伊豆田莉奈)
完全移籍の当日、伊豆田は到着したばかりのバンコク・スワンナプーム国際空港からその足でバンコク郊外で開催中だったBNK48のミニライブ会場へ向かい、スーツケースを転がしながらステージにサプライズ登場し、現地での活動を開始しました。
8月リリースのBNK48 1stシングル『Aitakatta』ではタイミングが間に合わず選抜入りしていないものの、実質的に選抜メンバーと同様にステージで活躍。12月の2ndシングル『Koisuru Fortune Cookie』では選抜入りを果たしています。
...と一見、海の向こうに渡ってから順調に活動しているように見える伊豆田ですが、彼女の眼前には大きな壁が立ちはだかっていたのです。
それは、タイ語。
本人は行けば何とかなると考えていたフシがあります。渡タイ前に時間があったにもかかわらず真剣に勉強した様子がないんですもん。
タイで勉強を始めた伊豆田のタイ語は、ボキャブラリーは見る見る増えてはいくものの、発音が日本人発音のままでした。タイ人ファンになかなか通じず、握手会の人数にも影響してしまいます。英語ができない伊豆田は(スタッフとの会話もそうですが)メディア出演時の受け答えもままならず相当なプレッシャーを受けていたと思います。
とうとう12月に行われた3rdシングル『Shonichi』(2018年5月発売予定)選抜メンバー発表では、もう1人の日本人メンバー大久保美織とともに選抜落ちをしてしまいました。
ファンの間ではタイ語力不足が最大の原因だろうと囁かれています。今年に入って大ブレイクしたBNK48はメディア出演が多くなり、タイ語で意思疎通できるメンバーが優先されてしまうのは致し方ありません。
可哀想な面もあるんです。伊豆田のタイ語は、元JKT48仲川遥香の流暢なインドネシア語とどうしても比較されてしまうからです。発音にせよ文法にせよタイ語はインドネシア語より格段に難易度の高い言語だということが考慮されず、単に同じ外国語と見なされがち。文字だって片やアルファベット、かたや馴染みがない上に表記ルールが複雑な文字体系ですからね。
でも、さすが努力家として評価の高かった伊豆田。今年に入ってタイ語会話力を突如開花させてファンらを驚かせているんです。BNK48メンバーがストリーミング・アプリ「VOOV」で行っている配信に、伊豆田のタイ語スキル成長が一番如実に現れています。アクセントが正しくなりストレスなく安心して聴けるレベルになったと評判です。
(2018年1月27日、セントラルワールドプラザでのイベントにて)
さらにイベントやTV番組で司会者から突然振られる質問にタイ語で機転の利いた受け答えをする姿もよく見かけるようになりました。持ち前のMCスキルはタイでも健在なことを証明してくれています。
(2018年1月29日、BNK48 facebook Live公開生放送にて)
タイ語会話力が急に上手になったブレイクスルーのきっかけは何だったのか? 今、5月オープン予定のBNK48劇場「BNK48 The Campus」公演に向けて日々レッスンの最中ですが、伊豆田はAKB48時代に多くのポジションを覚えた経験とスキルを活かして、ひょっとしたらメンバーへの指導的役割も担っているのかもしれません。指導を通してタイ語力が飛躍的に伸びたとも推測できます。
(2018年1月28日、アユタヤ絆駅伝出走後にステージにも立つタフな伊豆田)
当初はタイ語がなかなか上達せずかなり心配したのですが、こんな突然に上手になるとはまさにサプライズです。あと半年もすれば意思疎通にほぼ苦労しなくなるでしょう。その頃には劇場もオープンしていて、伊豆田がタイ語でMCをしながら別格のステージ・パフォーマンスで新たなファンをどんどん獲得している姿が見られるはずです。
残る課題は、今勉強中のタイ文字読解。伊豆田がタイ文字をマスターした暁には、ご褒美として持ち歌だった『Reborn』を劇場で歌わせてあげたいですね。AKSさん、いかがですか?
(2018年1月28日、アユタヤ絆駅伝後のステージにて)
伊豆田推し歴の長いファンいわく、AKB48時代末期と比べると、BNK48移籍後の今の方が伊豆田の顔がずっと明るくなったとのこと。様々な可能性が先に広がるBNK48に自分の居場所を見出しているのだと思います。これからも1人のメンバーとして、同時に他のメンバーをサポートする母親役として、伊豆田には魅力を発揮し続けて欲しいものです。(取材・文◎赤熊賢)
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