廣田あいか写真集「am Tokyo Girl's Way」
先週、アイドルファンの間に大きな衝撃が走りました。私立恵比寿中学の元メンバーの廣田あいかさんが所属事務所のスターダストプロモーションを退所したのです。
独特のハイトーンボイスと個性的なキャラクター。「ぁぃぁぃ」の愛称で人気を博し、テレビ朝日『タモリ倶楽部』の鉄道企画にも単独で出演するなど、タレントとして確固たる地位を築きつつあった廣田さん。4月21日にTwitterを開設し、プロフィールでは「ときめきぺいんたー」という肩書きを名乗っています。さらに自身のYouTubeチャンネルにオリジナル動画の投稿を始めました。
廣田さんは昨年8月、私立恵比寿中学からの卒業を発表した際、その理由を「1番の理由は想像してた18歳と比べて今、足りないな。と思うこと、やってみたいな。と思うことがまだまだあり、私の人生を後悔したくないので決断させて頂きました」とブログに綴っていました。しかしその夢はタレントではなく、いわゆるインフルエンサーだったのです。
インフルエンサーとは「社会に影響を与える人」のこと。芸能人や著名人だけでなく、一般の人でも自身のTwitterやInstagram、YouTubeなどで多くのファンを獲得することでインフルエンサーになることが出来ます。
一昔前は芸能界へのステップとして、アイドルになるという道がありました。前田敦子さんは女優を目指しAKB48に入り、高橋みなみさんは歌手のオーディションに落ち続けAKB48にたどり着きました。アイドルには夢への足がかりという一面がありましたが、現在はアイドルの卒業後の道として、芸能界のパワーバランス外のインフルエンサーがあるのです。
ケド......悲惨な状況の人もいます......
アイドルからインフルエンサーへの転身で最も成功したのは菅本裕子さんでしょう。2011年7月にHKT48の1期生オーディションに合格。「ゆうこす」の愛称で親しまれていましたが、ファンとの私的交際、未成年飲酒・喫煙疑惑が起き、翌年8月に活動辞退しました。その後、料理タレントになるも鳴かず飛ばずで、ニートに。その間ネット上で大きな炎上も起きました。
菅本さんの名前は完全に地に落ちましたが、2015年の「ミスiD2016」準グランプリを受賞したことをきっかけに再起。「モテクリエイター」の肩書きで、YouTubeチャンネル「ゆうこすモテちゃんねる」やイベントなどで美容やモテ技を精力的に発信し、10代~20代の女性を中心に支持を獲得。現在はライブコマースなどのビジネスにも手を広げ、自身が社長を務める会社は、起業からわずか2年で年商1億円以上を記録しました。まさにシンデレラストーリーです。
アイドル出身のYouTuberは続出しており、ヘアアレンジやメイク術の動画で話題の「NMB48」吉田朱里さんや、アキラ100%のネタで1950万再生を記録した「仮面女子」神谷えりなさんといった成功例はありますが、一方でかなり悲惨な状況になっている人もいます。
選抜総選挙12位という輝かしい実績を持ちながらも、2016年にAKB48を卒業した高城亜樹さんは、2017年からYouTuberに転身。有名YouTuberとのコラボ動画を投稿していたものの、最近は「芸能界の深い闇。。みなさん知ってますか?」「結婚します。」といった釣りタイトルの動画を投稿し、再生数も数万再生程度と惨憺たる様子。グラビアでも活躍する現役アイドル「夢みるアドレセンス」京佳さんは、今年YouTuberデビュー。動画投稿4本目でピンクローターやセクシーランジェリーといった大人のおもちゃの開封動画を投稿し、ファンからひんしゅくを買う事態に。
果たして廣田あいかさんのインフルエンサー転身は成功するのでしょうか。スキルとセンスは間違いないのですが、不確定要素が多すぎて、こればかりは時の運としか言いようがありません。(取材・文◎杏)
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