ついにバニラビーンズまでもが解散......! アイドル界において存在自体がパイオニアだった二人組

2018年08月06日 アイドル バニラビーンズ パイオニア リサ レナ 二人組 解散

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Vani BestII


 今年は本当に中堅どころの女性アイドルグループが次々と解散していますが、ついにバニラビーンズも10月で解散することを発表してしまいました。

 バニラビーンズは2007年10月にレナとリカの2人でメジャーデビューしましたが、その約半年後にリカが脱退。そして、リサが加入し、現在に至るまでのバニラビーンズができあがりました。

「北欧の風に乗ってやってきた」という設定で、スウェディッシュ・ポップスのフレイバーあふれる爽やかな音楽性が特徴的で、ステレオタイプな"アイドル"とは全く異なるスタイルのバニラビーンズ。しかし、2010年に始まったTOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)に出演したことで、アイドル界に独自の立ち位置を獲得することとなります。

 とにかくトークが上手で、TIFではMCを任されることもしばしば。多くのコラボ企画にも参加しました。また、キノコ頭担当のレナはアイドル好きということもあって、新人アイドルのレコメンダー的な役割も担っていたといえます。TIFのホスト役であるアイドリング!!!とは別の形でいろいろなアイドルグループと交流しながら存在感を発揮する姿は、"TIFの裏回し"といった雰囲気です。

 一方の外はね頭担当のリサは、リアルセレブという強力なキャラを持っていて、一見芸能活動にはほとんど興味がなさそうな雰囲気もまた魅力的です。かといって、もちろんやる気が無いということではなく、セレブゆえの"余裕"を見せつつアイドル活動を楽しむ姿はなんとも優雅で清々しさすら感じます。

 そんなバニラビーンズは、いろんな意味でアイドル界のパイオニアだったといえます。それこそ"アイドル好きのアイドル"という立ち位置としては、中野風女シスターズの浦えりかとともに先駆的な存在でした。また"リアルセレブ"みたいな稀有な経歴を持つアイドルということでは、リサもまたパイオニアです。もちろんそういった特殊なキャラクターのアイドルはリサが初ではないかもしれませんが、2010年代アイドル界のお姉さん的立場であるリサの姿を見て、"こんなキャラもアリなんだ"と自らの方向性を見出した若手アイドルも多かったことでしょう。

 プロモーション活動においても初期の頃からアグレッシブでした。ガラス張りになったトラックの荷台で生活したり、握手会ならぬビンタ会を開いたりと、それまでのアイドルではありえないようなことも積極的にチャレンジしています。今であれば、個性的なプロモーション活動をするアイドルもいるし、炎上狙いをしてくるアイドルも珍しくはないですが、その原点にバニラビーンズがいたわけです。

 メンバーチェンジについても、ある意味で先駆的です。バニラビーンズの初期メンバーであるリカは、バニラビーンズ脱退の1カ月後にアイドリング!!!のメンバーになるのですが、加入して1週間ほどで芸能界を引退してしまいます。しかし、その後芸能活動を再開し、2012年にChu-Zのメンバーとなり、リーダーに就任。そして2017年1月にはChu-Zも卒業しています。

 今となっては、いろいろな事情でグループに入ったり辞めたりするアイドルは珍しくはないですが、その先駆者となったのがバニラビーンズの初期メンバーであるリカだといえるでしょう。もはやこれはバニラビーンズの話とは言えないかもしれませんが、そういう人材をいち早く生み出したという意味でバニラビーンズはパイオニアなのです。

 メンバーチェンジの話は強引すぎるとしても、異色な2人組であるバニラビーンズがアイドル界に残した功績は大きいものであることは間違いないでしょう。それこそアイドルシーンの拡大に大きく貢献したTIFだって、裏回し役のバニラビーンズがいなかったら、ここまで大きなイベントにはならなかったかもしれません。

 そんなバニラビーンズも8月4〜6日に行われた今年のTIFが最後の出演となりました。TIFを育て、さらにはアイドル界を育てたと言っても過言ではない功労者がTIFを去り、そして10月にはアイドル界を去ってしまうのです。もちろん解散後もメンバーそれぞれは活動をするとは思いますが、バニラビーンズがなくなってしまうのは、本当に寂しい限り。そんな功労者を称えるという意味でも、アイドル界のパイオニアとして裏でひっそりとシーンを牽引していたバニラビーンズのラストをアイドルファン全員でしっかりと盛り上げていきましょう!(文◎大塚ナギサ)

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