たった昨日のことがすっかり過去になるほど毎秒で話題となっている、ブロガーで作家のはあちゅうさん。7月15日にAV男優のしみけんさんとの事実婚を発表したことが、もうずいぶん前のことのように、新たな話題が舞い込んでいます。
どうなる? しみけん氏がツイッターで"暴露"女性を提訴示唆 お祝いごとが騒動に発展したここまでのまとめ
http://tablo.jp/culture/net/news003590.html
はあちゅうさんの「吉田豪を恨んでます」発言についてキッチリ答えます|吉田豪
http://tablo.jp/serialization/yoshida/news003604.html
はあちゅう氏サロン内で「性被害を受けた」と女性が告発 しかも「詳細は有料で」に第二のはあちゅうかと話題
http://tablo.jp/culture/net/news003624.html
上記で吉田豪さんが書かれているとおり、ロマン優光さんが『ブッチニュース』のコラムにてこれまでの流れをわかりやすく書いていますが、改めて詳細を追うと、
・7月17日、爆笑問題の太田光さんが自身のラジオ「爆笑カーボーイ」(TBSラジオ)にて、2人の事実婚に言及。太田さんははあちゅうさんを知らず、相方の田中裕二さんも、
「コメンテーターをやってて俺は知ったんだけど。元々、あの人は何の人なんだろう」「ブロガーなんだ」
といった曖昧な情報しか持っておらず。すると太田さんは、"ひらがな"から連想したのか、
「じゃあ、ろくでなし子みたいなもんだ」「ろくでなし子と結婚してほしかったな、しみけんは」「あとは、ぱいぱいでか美とか」
とコメント。
・同24日、はあちゅうさんが自身のツイッターで、この放送で傷ついたことを告白しつつ、
<爆笑問題さんにとってわからないものは全部キワモノ枠だし、キワモノはキワモノ同士くっつけとけって思ってるんだな。人を見下してるよ>
と悲しみに暮れる。
・同日、名のあがったぱいぱいでか美さんが、
<はあちゅうさんにとっても『わからないものは全部キワモノ枠』なんだな〜>
と反応すると、ろくでなし子さんも、
<わーい 久しぶりにニュースに取り上げられてるwキワモノ枠でw><爆笑問題の太田さんには何度かネタにしてもらっていて嬉しいね。キワモノ枠と言われるほど変態を極めてないので、かえっておこがましいくらいだよ。さすがにうんこは食べられないし>
と続く。
・はあちゅうさん、ツイッターにて当該ツイートの削除を宣言するとともに、
<頭に血が上った状態で書いた私のツイートの書き方が悪く、ぱいぱいでか美さんやろくでなし子さんを私がキワモノと思っている、と思わせてしまって大変申し訳ありませんでした><メンタルがヘラると自分のことしか見えなくなって、言葉が雑になるな>
と謝罪&反省。
・同26日、出演したニコニコ生放送にて、共演者に促される形で、
「本当に申し訳ありませんでした。言葉の選び方がまずかったなと思いました」
と再度謝罪。
・同27日、自身にツイッターにて、
<昨日ニコ生で謝罪しろと言われて謝罪してしまったことを今更ながら大後悔している。『謝れ謝れ!』って言ってくる関係ない人たちに謝ることなかった><謝らなきゃいけない相手は当事者だけだ。勝手に騒いでる人に頭下げる理由なかった。今後は毅然としてよう...。反省>
と、投稿。
デジャビュ。......というのも、昨年12月、セクハラ被害の告発をきっかけに、自身の過去の童貞いじりツイートが「セクハラに当たる」と批判を受けたことは、記憶に新しいところ。するとブログにて、
<差別意識なく使っていましたが ツイッターでご指摘を受けたように 童貞=社会的弱者という言葉のニュアンスがあること、また、そのように受け止めてしまう人が多いことに対しての意識がありませんでした>
と反省の意を表明したのです。が、3日後には、
<やっぱ気持ちが弱くなってる時になんかやったらダメだわ...。あまりにもわーーっと大量に誹謗中傷がきたから、納得いかないけど、とりあえず謝って済まそうみたいな心境だった。私らしくなかった。どう考えても表現とセクハラは違う。堂々としていなくては>
と、自身の表明を撤回。さらに翌日にもブログにて、
<よく考えたら、私、謝るようなことしてなかったです>
と、ダメ押し。
「押しが強くプライドが高く、野心燃えたぎる、自己顕示欲最強の女性」ーーそれが、はあちゅうさんのパブリックイメージだったはずです。でも実際には、押しに弱く自分にそれほど自信がなく、野心は人並みにはあれど人の意見に左右されやすい心の優しい女性、だったとしたら。そうやって"弱い者"と潜在的に見抜いて、遠くから石を投げつけている輩がいるとしたら。
わたしは、はあちゅうさんが大学生時代にブログ「恋の悪あが記」を書いていた頃から追っている、いち読者です。当時のはあちゅうさんは、若さもあいまって勢いがすさまじく、今以上の野心と自己顕示欲をむき出しにしていました。そうしたイメージが強かったのは、同ブログ共著者のさきっちょさんの存在も大きかったのでは、と感じています。
さきっちょさんは、はあちゅうさんとは対照的に、ひょうきんセンスに溢れ、どことなく庶民的で控えめで、頭が良いのに嫌味がなく、批判しにくい女子受けが良さそうな、女優でいうところの菅野美穂。一方のはあちゅうさんは、完全に神田うの。菅野美穂と神田うのが"ママ友"として同じ写真に収まっている週刊誌報道がありましたが、「菅野美穂さん、なんでうのなんかと!?」「うのなんかに近づかないで!」「やめて!!」といったママ読者たちの悲痛な叫びを引き出したものです。
でも、うのだってすごい。夫の誕生日には、毎年気が遠くなるようなホームパーティの仕込みを、これまで培ったあらゆる人脈を用いてひとりで行い成功させるなど、もっと評価されてもいいことをやっています。だけれども、菅野美穂が横にいると、その存在だけでヒールになってしまう悲劇。
はあちゅうさんもそうした経験を経て、さきっちょさんの就職を機に袂を分かつと、自ら企業に乗り込んでプレゼンし、世界一周旅行のスポンサーになってもらう。本を出版する。現在の"サロン"の原型となるさまざまな女子会を開く。催眠術の資格を取るべくアメリカのスクールに通う。そのつどの人脈をすべて見せる。セクハラ被害を告白する。恵比寿駅前のベンチで泣いたことを明かす。謝罪も謝罪撤回もその経緯もすべて書く。......などなど、はあちゅうさんを追っていると、昔から今まで、すべてインターネットで見せていることに気づきます。
そう、所属先から交友関係、そして胸の内から頭の中まで、はあちゅうさんは昔からいつも、あらゆることを丸出しにしているのです。丸腰なんです。丸裸なんです。はあちゅうさんは、いつも全裸で戦っているんです! それをさあ、ビッチリ服を着込んだアンチおじさんたちがイジっているわけですよ。「どらどら、はあちゅうはここが感じるのかな? こっちかな?(笑)」なんつって。しなびたちんこをぶら下げて、遠くから伸ばした手で持った電マでブルブルと。きしょすぎる。
なるほど、しみけんさんがはあちゅうさんに惹かれた理由がわかりました。
よく、AV関係者が口にする、「心のパンツ」という言葉があります。
「AV女優がたとえ全裸でアンアンヨガっていても、心のパンツを脱いでいない女優の演技は、エロくない」
と。その点はあちゅうさんの心は、常にノーパン。むしろ露出狂。エロすぎる。かっこいい。
全裸ブロガーはあちゅうさんの勇姿を、わたしは支持します。(文◎春山有子)
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