あー、何でまた入っちゃったんだ「辛いところへ」。
そんな思いで一杯です。「蒙古タンメン中本」でしばらく辛いものは食べないと決めていたのですが。
先ほどまで飲んでいたバーでの、メンヘラ女子の会話が耳について離れなかったからでしょうか。承認欲求たっぷりのメンヘラ女子が自分の事ばかり話していて、それを明らかに口説く目的で常連ヅラしていて相手をしていた40代の男性の痛々しさにヤラれてしまったからでしょうか。
バランス感覚がずれてしまったのか、いつもは見逃している「一しん」の看板に「辛ッ ニラそば」のメニューにふらふらと寄ってしまいました。
ほかにも動機はあります。まず「ニラ」が弱った身体に良いのではと思った事。また行者ニンニク・別名アイヌネギが好きで、それと同じような効果があるのではと思った事。あとは「中本」よりは辛くないだろうと、ナメていた部分もあります。
店に入ってすぐに「表にあったメニュー。あの、何でしたっけ」。店員さんには「ニラそばですね」と通じます。人気メニューなようです。
五分くらいでニラそばがカウンターに置かれます。一しん・福しんのシリーズは久々なので、ドンブリの大きさにちょっと驚きます。でも腹が減っていたので大丈夫でしょう。
「中本」よりは辛くないだろうと、レンゲで軽い気持ちですすったスープが......すごく辛い。喉にきます。これはかなり攻撃的です。
すかさず、麺から食べる事にします。中細のストレート。それでもスープがしっかり絡んでいる部分ではムセます。かなりヤバイです。腹は減っていたので麺だけはという思いで、なるだけフーフーしてから食します。
これヤバイな。
気を紛らわせる目的で店員さんに話しかけてみます。「結構辛いですね(ニコッ。やせ我慢)」。店員さんは「でも好きな人は全部スープ飲みますよ」との返答。
でしょうね。
チャーシューは煮豚です。ぱさぱさ気味ですが、しっとり感はあります。多くのラーメン屋さんがそうであるように出汁用の豚肉をチャーシューに応用してるようです。別にOKな味です。
何とか麺だけは完食して、スープに行くのですがどうしてもムセてしまいます。これだけだと腹一杯にならない。そう思ったので、半チャーハンを頼みました。250円。安い。
チャーハンを食べながらスープを飲もう。そう思ったのですが、無理です。チャーハンが熱く(当たり前です)、辛さが余計増します。結果としてチャーハンだけ食べる事になりました。
ドンブリを下げる時に店員さんに「すみませんね、残してしまって」と言っておきました。ニラそば600円と半チャーハン250円分。1,000円を置いて帰ろうとします。入れ違いに、サラリーマン風の男性が入ってきて頼みました。「ニラそば。半チャーハン」。
人気メニューなようです。
文◎久田将義
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