Twitterはアイドルにとって自分を知ってもらう最も重要なアイテムです。しかし、イメージとはかけ離れた何気ない一言や、感情的なリプライで取り返しのつかない大炎上につながることも。ところが、本来そんなアイドルを監視しなくてはならないアイドル運営が、2018年に入ってからTwitterでガンガン炎上しています。
わーすた「パラドックス ワールド」
まずは、エイベックスのアイドルレーベル「iDOL Street」の統括プロデューサーを務めていた樋口竜雄氏です。iDOL Streetは、SUPER☆GiRLS・Cheeky Parade・GEM・わーすたの4グループが所属。現在、樋口氏は統括プロデューサーを外れ、同レーベルのわーすたを担当しています。
1月15日、かねてから複数のメンバーの恋愛疑惑が囁かれていたGEMが解散を発表。それに伴い、iDOL Streetのメンバーの入れ替えが検討されていると報じられました。
そんな予想だにしない衝撃的な発表に混乱する中、樋口氏が放ったツイートがこちらです。
「一部報道にわーすたの記載がありますが、 わーすたのメンバーが代わる事はありませんので安心してください」
このツイートに「わーすたさえ良ければいいんですか?」「スパガ、チキパ、GEMのことは、他人事ですか?」などと、120件を超えるリプライが殺到。樋口氏もヲタク上がりのアイドル運営にもかかわらず、ヲタクの気持ちが理解できなかったのでしょうか。
Maison book girl「cotoeri」
続いては、Maison book girl運営のサクライケンタ氏。人気アイドルグループのアイドルネッサンス解散発表を受けてのツイートです。
「アイルネ解散について悲観的にツイートしてる人は、ライブに行ったりグッズ買ったり予約してCD買ったり友達に勧めたり文字通り"応援"してたのかな? アイドルでもバンドでもファンの方ありきで活動が出来ます。もし続きが見たいならそうなる前にそうして欲しいなって僕は思います。 解散残念です」
ヲタクの気が立っている最中の不用意なツイートに、「ヲタクのせいってことですか?」「ブクガがダメになったらヲタクのせいにするんですね」などのコメントが押し寄せました。
その後「言葉足らずで申し訳ないです... もちろん自由だと思いますよ!」と謝罪しつつも、「さっきのツイートに対してうるせーとか言ってくる人は心当たりあるからなのかなぁと個人的に思います」と持論を述べました。
天晴れ!原宿「APPARE! WORLD」
今年何かと話題を集めているのが天晴れ!原宿の運営のカノウリョウ氏です。天晴れ!原宿のライブは、ライブ中宅配ピザを食べたり、全裸で木登りをしたりする厄介ヲタクが集まる現場として当サイトでも取り上げました。
昨年大晦日、振付師の竹中夏海氏が、何度連絡してもギャラが振り込まれてない案件があることを明かし、天晴れ!原宿の公式アカウントに向け「お金はちゃんと払おう!」とコメント。するとカノウリョウ氏に対し、「カネハラエヤ!」「竹中先生を困らせるな」などと炎上。Twitter上では「未納滞納カノウリョウ」が流行語になり、ラップが出来るほどバズりました。
この炎上を受け、カノウリョウ氏は元日このようにツイートしました。
「一つ言えるのは僕は真っ当に運営をしています。(中略)何でもかんでもSNSに書いちゃうような大人にはなりたくないなと思いました!」
真っ当な運営と自らを正当化したものの、同日カノウリョウ氏から請け負った撮影スタッフも未払いを告発。関係者によると、カノウリョウ氏の未払いはまだまだあり、実際に支払われていないスタッフは多数いるとのこと。
その後、カノウリョウ氏は「以前より何度も催促をしていた請求書が本日ようやく竹中氏のマネージャー様より届きましたので、即日お支払いさせて頂きました」とツイートし、振込をしなかった責任を竹中氏に押し付けました。しかし、竹中氏は一昨年の2016年12月27日に請求書を送っていたことを暴露。真っ当な運営とは何なのでしょうか。考えさせられます。
アイドル運営のイメージはアイドルの評価に直結します。運営がアイドルの足を引っ張らないように、Twitterには人一倍気を払ってもらいたいものです。
取材・文◎杏
【関連記事】
●【2018年幕開け】メジャー・アイドルグループの解散・脱退はなぜ続くのか 〜ももクロ、GEM、アイドルネッサンス〜