仮想通貨取引所「コインチェック」は26日、外部からの不正アクセスで約580億円相当の「NEM」が消失しました。コインチェックは被害者26万人に日本円で補償すると発表したものの、補償内容やセキュリティの甘さなどに批判が集まり、事件は尾を引いています。
さて、当サイトでは先日、複数のアイドルが仮想通貨取引を行っている実情をご紹介しましたが、この一大事を彼女たちはどのように過ごしたのでしょうか。
まずは、仮想通貨アイドルのパイオニアである「イケてるハーツ」の新ユウユ。流出当日は新宿でライブを行っていましたが、その晩ニコニコ生放送でコインチェックの記者会見を見ていた模様。補償内容が明かされると、コインチェックで仮想通貨の一つ「リップル」を保有していたことを明かし、「泣きそう...(安心しすぎて)」と胸をなでおろしました。
続いては、仮想通貨女子高生の「ぷちぱすぽ☆」八木ひなたです。流出当日は、高校に通っており、タイムリーなことに仮想通貨やビットコインの話題に花を咲かせていた様子。しかし、コインチェックの取引が全停止になると一転、「混乱中」とツイート。「#JKリップラー」「#高校生リップラー」というタグを付けており、コインチェックでリップルを保有していたものと思われます。
フォロワーから「落ち着くんやで」「よりによってコインチェックで!」と激が飛ぶ中、八木はコインチェック本社の前にパトカーが止まっている様子をTwitterに投稿。翌日、「安心してください 元気です!!」とコメントし、リップルを仮想通貨取引所「ビットバンク」で買い増しすることを明言。今回のトラブルをもろともせず、今後も仮想通貨を継続するようです。
今月11日から活動を開始した「仮想通貨少女」は、メンバーの給料の一部が仮想通貨で支払いという、仮想通貨をテーマにした8人組アイドルユニットです。流出の翌日、都内で記者会見を開催しました。
所属事務所がメンバーへの給料の支払いのため200万円をコインチェックに入金していたため、現在取引が出来ない状態に。所属事務所から日本円での支払いを給料の支払いを提案されましたが、メンバーは「仮想通貨を推進していく立場なので断りました。凍結が復旧してから仮想通貨での支払いをお願いしました」とタダ働きを宣言。NEM担当の上川湖遥はハッカーに対し、「バカヤロー!という気持ちです」と憤慨しました。
実は今回の騒動。最も得をしたのは仮想通貨少女のようにも思えます。覆面姿のアイドルが熱いマイクパフォーマンスをするこの記者会見が、フジテレビ「めざましテレビ」、TBS「あさチャン」、読売テレビ「朝生ワイド す・またん!」などのテレビ番組や「オリコンニュース」、「東スポWeb」などのウェブメディアに取り上げられ、知名度が大きくアップ。
11日のデビューライブにも、日本のメディアだけでなく、ロイター、フィナンシャル・タイムズ、AFP通信など海外からのメディアの取材もあり、世界中から面白コンテンツとして熱い視線が注がれています。
おそらく今後幾度となくトラブルが起こる仮想通貨。その度に仮想通貨少女が記者会見を開き、プロレスラーばりに熱いメッセージを送るのが名物になるでしょう。その意味ではいち早く仮想通貨に注目した「仮想通貨少女」は慧眼だったのかもしれません。
取材・文◎杏
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