【SOLD OUTを夢見て】サブカルチャー徹底討論会を町山智浩×丸屋九兵衛×久保憲司でやります、挑戦します!【ワンモア! ドリンク】

2018年02月16日 

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今トーク・ショー・ブームです。誰も彼もがトーク・ショーです。僕も吉田豪さんが新宿ロフトプラスワンで"ソールド・アウト"という告知などを見て「豪さんいいな、たくさんギャラもらってるんだろうな」などと思っていました。

ライブ・ハウスでソールド・アウトなんか出すと1日の売り上げはどれくらいなんでしょう。200人の小屋を2,000円でやって売り切ると、入場料の売り上げが40万になります。ライブハウスはとっても良心的で、バンドと箱の取り分は8対2でバンドには8を支払ってくれるところが多いようです(あくまで主観ですよ!)。

箱側は「ドリンク代」というものを別途にお客さんから頂いているので、別途いくらかの利益が確保されます。大体ですよ。大体。細かい経費などは省いています。

ただ、毎月1回来てくれる友達が200人いたら何とか食っていけるのではないかと思います。そんなことが20年続くと思いませんが(笑)。

友達100人出来るかな、という歌、子供の頃は友達なんか一人でいいわと思ってましたが、大間違いです。僕は『僕のことが大好きな200人の友達』が欲しいです。FBの友達なんか本当の友達なんかじゃない。

月に1回「ライブ来てくれへんかな」と誘う売れないバンドマンは友達を無くしていきます。ネズミ講とか宗教と変わらない存在になっていくのです......。だからライブは年に1回とか、半年に1回とかになるんです。そんなんじゃバンドうまくなりません。

じゃあ、どうしたらいいか?

来てくれる人が酒とかソフト・ドリンクをガバガバ飲んでくれたら助かります。一人三杯くらい飲んでくれるようになったら、お客さんが50人くらいしか集まらなくてもライブをやっていけます。そうやって、CBGBでライブをやっていたバンドは実力をつけてNYパンクという音楽を作っていったのです。ロンドンではパブ・ロックが始まりその中からパンクという動きが生まれて行ったのです。

イギリス人で日本のロック好きなイアン・F・マーティンも著書『バンドやめようぜ!』でこのことを指摘します。なぜ日本のロック・バンドがうまくやっていけないか、それはお客さんが酒を飲まないからだと。

日本の音楽を救うのはお客さんが飲み物をガバガバ飲むだけで救えるんです。地下アイドルの人たちももっと自分の取り分がでかくなるのです。

ガバガバ飲まなくってもいいです。
もう一杯だけ。
もう一杯だけで日本の音楽の未来は明るくなるのです(と思います)。

そんなわけで吉田豪さんのように一人でソールド・アウトすること(豪さんの場合は何人もの人とその利益を分かちあってますので実はそんなに貰ってないのです)を夢見て、トークショーをやります!


サブカルチャー徹底討論会 in 大阪
3/6
▼第一夜 丸屋九兵衛×久保憲司
http://www.loft-prj.co.jp/schedule/west/81517

3/7
▼第二夜 祝・町山智浩大阪ロフト初登場!アカデミー賞直後の貴重なお話を聞けます!!
http://www.loft-prj.co.jp/schedule/west/81505


みなさん、来てください。そして、できれば、もう一杯だけ飲んでください。

日本のために乾杯。


文◎久保憲司

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