ハロプロのメジャーアイドルが売り子をし撮影し放題のイベント「SATOYAMA & SATOUMIへ行こう」
2018年04月04日 SATOYAMA & SATOUMI ひなフェス アップフロント ハロプロ
ハロー!プロジェクトのアイドルたちが大集結する毎年恒例のイベント「遊ぶ。暮らす。育てる。SATOYAMA & SATOUMIへ行こう2018」が3月31日と4月1日、パシフィコ横浜で開催されました。メジャーアイドルとしては史上まれに見る"大盤振る舞いイベント"として名高いこの「SATOYAMA & SATOUMIへ行こう」に、潜入してきました!
ハロー!プロジェクトが所属するアップフロントグループが積極的に取り組んでいる「SATOYAMA movement」を盛り上げるべく、2013年から開催されているこのイベント。里山や里海での生活や、自然の素晴らしさ、余暇の過ごし方などを紹介し、自然との共生への意識を高めることを目的としています。
そして、イベントには、地方自治体や里山に関する企業などがブースを出展し、特産物を売ったり、パネル展示をしたり、いろいろな形でアピールしています。さらに、ブースには、モーニング娘。'18やアンジュルムなどといった現役ハロプロメンバー、ハロプロOG、アップアップガールズ(仮)ファミリー、チャオ ベッラ チンクエッティなど、アップフロント系のアイドルたちがひっきりなしに降臨し、売り子を務めてくれるのです。しかも、売り子をしているメンバーたちをスマホで自由にバシャバシャ撮影していいというのだから、なんとありがたいイベントなのでしょうか!
隣接した会場では同時に「ひなフェス」という形でハロプロメンバーによるライブも開催していて、こちらのほうは有料ですが、「SATOYAMA & SATOUMIへ行こう」は入場無料。今のご時世、アイドルのチェキを撮るには500円くらいが必要だというのに、このSATOYAMAイベントでは、無料でアイドルを好きなだけ撮りまくることが許されているのです。
まあ、確かに最近はライブでの撮影を許可して、ネットで拡散してもらおうというアイドルもいます。でも、"売り子"をしている様子をほぼフリーで撮影OKなんていうアイドルは、聞いたこともない。しかも、ハロプロといえば、いわゆる"メジャーアイドル"であり、ファンとの距離感もそんなに近いわけではない。にもかかわらず、アイドルから1メートルくらいしか離れていない至近距離で当たり前のように撮影できるわけです。これはもう完全に常軌を逸しています。
無料で撮り放題ということもあって、会場には多くのアイドルファンが集結します。さらに、メンバーたちは、事前予告もなく神出鬼没で降臨するので、「あっちのブースで出てくるかもしれない」「今度はこっちに出てきそうだ」と、ファンたちはスマホを片手にウロウロしているのです。
なかなかの混雑具合で、移動もままならないような状況。ファン同士もどんどん殺気立ってくるのですが、いざメンバーが降臨したら、その瞬間に完全にリセットです。間近で見るハロメンの可愛さに、ピリついていたヲタの表情も瞬時にしてニヤケ面です。都会の生活に疲れて里山で癒やされたいなんていう人もいるでしょうが、このイベントではまさにメンバーたちがその里山のような癒やし効果を発揮しているわけです。
ちなみに、筆者は主にハロプロ研修生が降臨するブースを巡っていたわけですが、この4月から中学1年生になる橋迫鈴ちゃんの小ささったら、とんでもなかった! あとは、米村姫良々ちゃんの小さいながらも聡明な立ち居振る舞いからは"将来の大物"感がにじみ出ていたし、小野琴己ちゃんの一見クールで不思議な雰囲気には「この娘のことをもっと知りたい!」という欲求を駆り立てられたし、ハロプロ研修生リーダーとして後輩研修生たちを引っ張っている井上ひかるさんの真面目さには心を打たれるばかりだし......と、間近で見れば見るほど、メンバーへの思い入れもどんどん強くなっていくのです。
さらに、売り子をするメンバーたちの猛烈な営業もまた大きな魅力です。各地の特産品や双眼鏡、エナジードリンク、DVDなど、いろいろな商品が販売されているのですが、ヲタがデレデレしているのをいいことに、メンバーたちが「もう1個いかがですか?」「3個買いますか?」みたいな感じで、ガンガン複数買いを勧めてくるわけです。ヲタもヲタで、メンバーの期待に応えていいところを見せたいものだから、駆け引きもへったくれもない清々しいまでの押し売りに自ら屈服し、財布からお札をリリースいくのです。入場無料のイベントなのに、普通のライブよりも余計のお金を使っている......そんな状況を楽しむのもまた、このイベントの醍醐味といえるでしょう。
しかしながら、今回は撮影時のレギュレーションにいくつか変更点もあったようです。以前のルールでは、一眼レフカメラはNGで、コンパクトデジタルカメラと、携帯電話、スマートフォンでの撮影がOK、これらであれば動画もOKでした。しかし、今回はスマホと携帯電話のみOKで、デジカメでの撮影がNGとなり、スマホでの動画の撮影もNGとなりました。
また、メンバーが売り子をしている際、商品を受け渡す瞬間に購入者が撮影することも禁止となっていたケースがあったようです。要するに売り子をしている特定のメンバーの目の前で長時間居座ることができなくなり、"お渡し会"のような感じで流れ作業的にメンバーが商品をヲタに渡していたブースもあったとのこと。来場者が増えたことで、ファン一人ひとりに長時間対応していると、混雑がエライことになってしまうという理由もあるのでしょう。あまりにもサービス精神が旺盛すぎたがゆえの結果ということで、甘んじて受け入れるほかありません。
そんな「SATOYAMA & SATOUMIへ行こう」イベントですが、今年の10月には、埼玉県の彩の国くまがやドームで開催されることも決定し、さらに来年3月には千葉県の幕張メッセでも開催されます。無銭でがっつけるイベントなので、是非とも騙されたと思って行ってみてください。ハロメンたちの浮世離れした"リアルアイドル感"に心を奪われ、散財してしまうこと間違いなし。事前にATMに寄ってたくさん現金を用意してから行きましょう!(取材・文◎大塚ナギサ)
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