矢作萌夏(やはぎ・もえか)
公式ニックネーム:もえちゃん、ふくちゃん、もんた、もえか、はぎもえ、もえにゃ
生年月日:2002年7月5日
血液型:O型
身長:158cm
合格期:ドラフト3期
選抜回数:0回
AKB48、いわゆる「込山チームK」の中の次世代メンバーで最も勢いがあると言って良いでしょう。チームKの矢作萌夏さん登場です。インタビューで感じた事は、「度胸がある」「目力が強い」「しっかりしている」です。とにかく明るい矢作萌夏さんでした。(編集部)
――矢作さんは加入して間もないと思うんですけど、グループ内でどんなポジションになっていきたいと思っていますか?
矢作萌夏(以下・矢作):どこでも、誰にでも「次世代メンバー」って思ってもらえるような存在になりたいです。
――憧れている先輩とか、こんな人になりたいなっていうメンバーはいらっしゃいますか?
矢作:小嶋陽菜さんを推してました。でもAKB48も推してて。いわゆるDDってやつなんですけど。一番尊敬しているのが渡辺美優紀さんです。
――復活されましたよね。
矢作:神です!!
――仕事はどれが一番楽しいですか?
矢作:一番好きな仕事は取材とかグラビアとかです。公演は私の第一段階というか、出続けていたいものなので、1回1回の公演を大事にして、来てくださったお客さんひとりひとりと必ず目を合わせてお見送りするのが目標です。でも一番楽しいなと思うのが、グラビアとかが掲載されて私が自分で買って、お母さんに「見て」ってやるのが好きです。
――最近よく出られてますもんねえ。素晴らしいです。
矢作:フフフ。
――仲のいいメンバーは誰になりますか?
矢作 もっと厳しい雰囲気なのかと思ってたんですけど、入ってみたらみなさんすごく優しくしてく
ださって。一番話しやすいのはゆきりん(柏木由紀)さんです。母性的なものを感じます。あとは峯岸みなみさん。じゃんけん大会で組ませていただいてから、いろいろお話しして。「みぃちゃんって呼んで」って言ってくださって。尊敬しています。
「最近はカエルにハマっています。名前はタピちゃん」
――矢作さんは、16期生のオーディションからドラフトじゃないですか。そのときの心境はどうでした?
矢作:16期生のオーディションが全部終わって普通の女の子に戻ってました。その時「ドラフト会議のオーディションがあるよ」ってお姉ちゃんとかお母さんから聞きました。最初は受けたくないと思っていたんです。でもやっぱりファンのみなさんが待っててくださってるのをお姉ちゃん(SKE48メンバーの矢作有紀奈さん)から聞いて。「握手会で言われたよ」とか。SHOWROMも何も発信できるものがないので、一般人で勝手にアカウント作ってやるのも違うなと思ったので、AKB48という舞台で必ずファンのみなさんにお礼がしたいと思って。
――ご自分の性格を分析すると負けず嫌い的なところはあるんですかね。
矢作:わからないですけど、真面目かな(とマネージャー氏に話しかける)。
マネージャー氏:日によるというか。
矢作:日によってますか? そうか......そういう日もあります!(笑)。
――ところで7月5日生まれですよね、僕もなんですよ。
矢作:おっ! それは快挙ですね。
――蟹座ですから母性があふれてるような気がしますね。
矢作:母性といえば! 最近カエルにハマッてて、今日も揉んでから来たんですけど。
――カエルですか?
矢作:はい。
――デカいやつじゃないですよね?
矢作:もともとバジェットガエルっていうカエルが好きで、普通のカエルとは違う顔してるんですけど。水まんじゅうみたいな顔なんですよ。『AKBINGO!』に出させていただいたときに用意してくださって、終わったあとに「どうする?」って言われたら、引き取るって言わなかったらどうなっちゃうんだろうと思って、ずっと飼いたかったから、いただけるならと思いました。
――どんな名前ですか?
矢作:はい。タピちゃんです。マルメタピオカガエルっていうんです。次はトカゲを飼いたいなと思ってます。
――......ハ虫類が好きなんですか?
矢作:はい。
――マジですか......。ハ虫類って怖いんですよね......。
矢作:引かないでください!(笑)
――いえいえ! 勇気あるなーと思って。ところで、今まで色々な次世代メンバーに取材してきたのですが、危機感を抱いてるというメンバーさんがいました。坂道にライバル感みたいなところはありますか?
「総選挙はランクインなんて言えないけど......卒業までに16位で!」
矢作:もともとアイドルがまた好きになったきっかけも、学校の先輩が乃木坂さんが好きで、そこからどんどん興味が出てきたんです。やっぱり露出の回数も坂道さんのほうが多いなと思って、学校でもファンの人も多いし、負けたくないっていうよりは......なんか下っ端だから何も言えないけど(笑)。AKB48としての誇りは私は勝手に持ってます。
――どうしても意識はしますよね。
矢作:はい。でも平和がいいです。
――そうですよね、合同の曲(「坂道AKB」)もやりましたもんね。
矢作:はい、そういう雰囲気がいいなと思います。でも、私はよくファンの人に「昔のAKB48のほうが好きなんだよね」とか言われるんですよ。
――頑張ってるのに。
矢作:私が思うのは、自分が(AKBグループに入ってみて)なってみて奥深いなと思って。
――なるほど。どういうところがですか?
矢作:48グループは一番下にいても自分が努力したら上がっていけるグループだなと思います。自分の頑張り次第だなって感じるところがあります。それがほかのところにはない、大人数だからこその魅力かなって思うので。
――上がっていくと言えば、48グループというとどうしても総選挙ってなると思うんですけど、そのへんは意識してます?
矢作:今年の総選挙で史上最速ランクインを目指したんですけど、やっぱり加入して間もないしこの知名度では無理だったのかなと思いました。総選挙の翌日に握手会があったんですけど、泣いてくださるファンの方もいたんです。その「想い」というか、自分でもできなかった悔しさもすごくあって。
私は、悔しいとか思いたくなかったんです。けど実際思っちゃったので。
学校でも言われるんですよ、「何位だったっけ?」みたいに(笑)。でも他のみなさんは何年もやってきてるので、私みたいな新人が他のメンバーさんと同じぐらいの功績があるわけじゃないし、簡単にランクインなんて言えないけど、来年はしてみたいです。
――数字的にはどのくらいを?
矢作:志は高くないと。
――そうですね、上を目指したほうがいいですよね。
矢作:卒業するまで目標は16位で!
――選抜という事で。それはみなさんそうですよね。
矢作:そうですよ。みんな16位がいいんです(笑)。
――握手会でそういう思いを伝えてくるのが48グループのいいところだと思うんですけど、ファンの方の熱意は感じます?
矢作:めっちゃ感じました。実際メンバーとして握手会に出てみたらめっちゃ熱いやんと思いました。ファンのみなさんがすごく私のことを考えてくれてて。例えば、握手会で「推し増し」っていうのがあるんですよ、他の子のチケットでもいいよっていうのが。私は入ったばっかりでドラフト3期生って枠だったんですね。ファンの人もいないし。そのときに、ホントはいっぱい持ってるのに1枚ずつ出すんですよ。1枚出して「滑走路!」って来るんですよ、それが熱くて。1枚ずつ出して汗だくになって走って来てくれて。
――それと48グループの特徴として、バラエティの露出も大切じゃないですか。心がけてることってありますか?
矢作:はい。1回、『AKBINGO!』にひとりで呼んでいただいたときに、シーンとしちゃって。それでホントに傷ついて。放送ではうまく編集してくれてたんですけど、そのシーンとしたときに心に深く傷を負ってしまいました。めっちゃ爪跡残しちゃおうと思って挑んだのに。その日から、自分を出していったほうが放送に出やすいんだなって思いました。何回か出るうちに、素のままでやったほうがいいのかなと思って。
――僕もにテレビに出た事ありますけど、わかります。シーンとなるとき。
矢作:ありますよね!
――丸1日は、落ち込みません?
矢作:めっちゃ落ち込みました。ひな壇に座ってて、前のメンバーさんたちがワーッとやってたんですけど、陰に隠れて落ち込んでました。
――バラエティは難しいですよね。
矢作:難しい......(考え込む)。
――誰かにアドバイスもらったりするんですか?
矢作:プチ失敗をしたときに、ゆきりんさんが「めっちゃ面白かったよ!」って言ってくださったんですけど、嬉しかったです。今は前もって(番組内容などを)調べたりします。それまではそんな気持ちでテレビを観たことなかったのに、この感じいいよなと思って。まだ活かせてないですけど。
「握手会めっちゃ好き。他のグループが好きな人も来て欲しいです」
――個人的な目標はありますか? ひとりの人間としてとか女性としてでも良いのですけれど。
矢作:このグループにいてそれでいいのかっていうぐらい、競ったりするのが嫌なんです。あと悔しいのが嫌なので逃げてるっていうのはあるんですけど、平和に、だけどちょっと競っちゃうよみたいな感じがいいです。
――基本、平和なんですね。
矢作:このグループだけど、平和にいきたいです。
――あとファンの方に向けてメッセージがあれば。
矢作:えーっ、いっぱいあるなあ。
――いっぱい言ってください。
矢作:ヤッホー! こんにちは!
――大坂なおみさん(プロテニス選手)みたいですね(笑)。
矢作:ハハハハ! ありがとうございます。そうですね......。個人的に握手会がめっちゃ好きで、だから握手会に来てくださるとすごくうれしいです。最近嬉しかったのが、「萌夏ちゃんのおかげで5年ぶりに握手会に来てみた。もともと優子ちゃん(大島優子)推しだったんだけど卒業したから来なかったけど来たよ」っていう方とか、すごくうれしかったです。
――それはアイドル冥利に尽きますよね。
矢作:他のグループとか好きな人にもとりあえず来てほしい。
――とにかく来て、と。
矢作:是非! あとは......好き!(笑)
――それはファンの方に向けて、と。
矢作:はい。あ、あと私、夢があるんですよ。ソロコンサートです。まだ早いんけですけど。昭和の曲、80年代とか大好きなので、いつか是非。
――昭和の曲って小泉今日子さんとかそういう感じですか?
矢作:そうですね、あと森高千里さん! 南野陽子さん! 今のアイドルと全然違う。(コンサートでも)よくそんなに表現できるなと思って。
――僕も森高千里さんのファンですが、存在感がすごいですよね
矢作:すごいです。柔らかく踊ってるのに表現がすごくて。学べるものが多いです、昭和は。
――なるほど。
矢作:(昭和と言えば)志村けんさんも大好きです。 『志村魂』っていうのが1年に1回、明治座でやられてるんですけど、家族で絶対行くんですよ。それと、とんねるずさんが大好きで、有吉さんも好きです。
――あの人たちは天才的ですからね。
矢作:それでお母さんと、「どう返すんだろこの人?」「ああー、そこでしゃべらなかったかー!」みたいな事を話すんです。
――お笑いが大好きなんですね。
矢作:そうなんです。着信音は「バカ殿」です。
――あ、そんなに好きなんですね!
矢作:こないだSHOWROOMでバレちゃって。やってしまった。
――SHOWROOMも活用していますもんね。
矢作:はい。やっぱりSHOWROOM大事です! 握手会に何回も来てくれてる人に10回目ぐらいでやっと名前を聞いたら、SHOWROOMでめっちゃたくさん話した人で、たぶん私が覚えてないと思って名乗らないんですよ。それにビックリします。ぜんぜん覚えてるのに!
――SHOWROOMとか握手会が大事ですもんね、わかります。
矢作:すごい認知します!
(インタビュー◎久田将義 / 写真◎インベカヲリ)
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