GQ JAPAN (ジーキュージャパン) 2018年01・02月合併号
優秀な人材が続々と合流!?
草彅剛、稲垣吾郎、香取慎吾の3人がジャニーズ事務所を退所してから早3ヵ月が経過した。元マネージャーの飯島三智氏が代表取締役を務める『CULEN』に所属した彼らは、まるで水を得た魚のようにイキイキと仕事をこなしている。「飯島氏のもとには優秀な人材が続々と合流している」と話すのは、飯島氏に近い芸能関係者である。
「現在、『CULEN』を支えているのは、飯島氏の"側近4人衆"です。昨秋、飯島班のキスマイ担当だった社員が合流。続いて、長年ジャニーズ事務所に勤めた40代の遣り手社員が入社しています」
極めつけは、SMAPのチーフマネージャーとしてファンの間でも知られる名物社員F氏だ。今年5月末にジャニーズ事務所を退社したF氏だが、早くも来年春には社員として迎え入れられるという。
「ジャニーズ事務所には『退職後1年間は同業他社の社員として就業してはならない』という規則があるようですが、F氏は草彅剛などの現場に早くも顔を出しています」(同前)
新体制の脇を固めるのは、ジャニーズ事務所からの転職組だけではない。
「飯島さんには各テレビ局に子飼いの局員がいましたが、特に親しくしていたのがフジテレビ局員のKさんでした。いわば"飯島教"の信者ですが、彼女はすでにフジテレビを退社し、『CULEN』に入社したというのです」(同前)
巨大資本が元SMAPを援護射撃か
飯島氏の強みは人材だけではなく、その資金力にある。彼女は昨年7月、家電量販店「ラオックス」の支援を受け、別会社を設立。同年12月にはみずからが代表取締役に就任し、5千万円の増資が行われたという。飯島氏の知人が語る。
「巨大な中国資本と両輪を成すのは、日本を代表する財団法人のサポートです。キーマンは、フジテレビを退社した『スマスマ』の元プロデューサー・S氏。彼はSMAPや山下智久など、飯島派のタレントと昵懇で、飯島氏と一蓮托生の関係にあります」
S氏の父親は、総資産は3000億円と言われる財団の会長。飯島氏、ラオックス、S氏のトライアングルが"飯島帝国"の礎となっているのだ。それを苦々しい思いで見つめているのが、メリー喜多川副社長だ。
「メリー副社長の命を受けた広報担当のS氏がスポーツ紙のJ担(ジャニーズ担当者)に対して『うちの担当記者は、向こう(CALEN)と兼任しないでね』という通達を行ったのです。情報漏えいを防ぐためでしょうけど、排除の論理が働いていることは間違いない。あるスポーツ紙が(元SMAPの3人が出演した)『72時間テレビ』(AbemaTV)を大きく取り上げたときは、露骨に嫌な顔をされたようです」(スポーツ紙記者)
現在、スポーツ紙各紙では、新たに「CULEN担当」が新設され、かつての"飯島詣で"が繰り広げられているようだ。
ジャニーズ事務所に反旗を翻した飯島氏。"逆襲"は始まったばかりだ。
取材・文◎中山桃子