Abema TVは企画で攻めるしかない。地上波という巨人に、である。バラエティにしても、キャストは地上波の売れっ子たちと変わらない。それは大した事なのだが、視聴者の目には第二地上波という印象か否めない。Abema TVでしか見られないタレント、というわけでもない。BS、CSが既にあるからだ。
内容はAbema TVとあまり変わらない。企画で攻めている。例えばBSスカパー「BAZOOKA!!!」などはここでしか見られないタレントが出演する。MCは小藪千豊となので地上波でも売れっ子ではあるがゲストが本物の不良だったりする。また、高校生ラップ選手権など企画力が成功した例だ。
地上波のひな壇バラエティにかなわない。Abema TVは地上波の深夜番組系か既存の「BS、CSっぽい」感じからどう脱却するか。それが稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の「稲垣・草なぎ・香取3人でインターネットはじめます『72時間ホンネテレビ」(11月2日21:00~11月5日21:00)で突破口が見えたようだ。
森且行が地上波に出る事は、いやSMAPと共演する事はなかった。が、おきて破りのというより、元SMAP、元ジャニーズ同士が再会することにジャニーズ事務所にとっては口出す事もない。森且行こそが「SMAP」結成当初は、エースだった。木村拓哉ではなかった。元エースが忽然と姿を消した。中居正広が男気を見せて、一人だけ森且行の会見に駆け付けた。
おそらく事務所の方針だったのだろう、全員でエースの会見が出来なかった、もやもやが稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾にはあったに違いない。合わせて、三人いや森且行を合わせて四人だが、アラフォーの大人たちである。感極まって涙した姿も視聴者の共感を呼んだ。
地上波には嵐と中居正広というゆるぎないポジション。ネット番組では稲垣吾郎、草なぎ剛、草なぎ剛というバラエティにおける棲み分けが出来たのかもしれない。地上波とは別の箱を作った番組だった。「稲垣・草なぎ・香取3人でインターネットはじめます『72時間ホンネテレビ』は、バラエティっていいな。と思わせる番組子だった。(編集部)
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