行かないで大野くん!(『夏疾走』より)
ジャニーズ事務所の稼ぎ頭である5人組の嵐が、2020年をもって活動を休止すると電撃発表しました。まさに青天の霹靂。ファンのみならず、多くの国民が第一報を耳にして驚いたのではないでしょうか。
一体、どうして?
リーダーの大野智のコメントによると、2017年6月頃にメンバーを集めて嵐結成20周年であること、そして2020年という節目に嵐としての自分の活動を終えたいと打ち明けたのだそうです。以降は話し合いを重ね、昨年6月ごろに全員が納得する形で今後の方向性が固まったと言います。
気になるのは「自分の嵐としての活動を終えたい」という部分です。希望を含んだ活動休止としながらも、これは現時点で2020年以降の再結成はありえないという表明ともとれます。
メンバー同士の不仲や芸能活動に対する考え方の違い、そして人気の減退などでいわゆるアイドルグループは長続きすることが少ない中、彼らは珍しくも非常に仲が良いことで知られていました。結束力もあり、常に互いをリスペクトしてきたからこそ、20年もの間続いてきたのです。一人でも欠けてしまえばそれは嵐ではなくなってしまうので、つまり事実上の解散として受け止めた関係者も少なくはありません。
嵐の周辺の事情に詳しい関係者に話を伺ってみたところ......。
「速報で流れてきて初めて知りました。メンバーが出したコメントを全部読みましたけど、大野くんが言い出しっぺだったようですね。活動休止というのはかなりの非常事態ですし、僕はなにがあってもそういった事態は避けるものだと思ってた。彼らは国民的スターですし、SMAPが解散してしまった今、ジャニーズを背負って立つベテランはもはや嵐しかいない訳ですからね。残念です。でも、大野くんがグループを抜けたがっているという噂は聞いたことがあります。ちょうど熱愛が発覚した2016年頃だったと思いますが、その時はメンバーにではなくて映画やドラマなどで共演した先輩たちに相談していた、と。とはいえ、ここまで深刻な状況になるなんて思ってもみませんでした」(芸能関係者)
長きに渡りアイドル界のトップを走ってきた彼らは、日々多忙を極めていたことでしょう。気がつけばアラフォー世代に突入し、これから自分たちはどうなるのか、一生このような生活を続けていくのかと不安で眠れなかった日もあったはずです。
「彼らはけじめをつけたかったのかもしれない」と神妙な面持ちで話すのは、広告代理店の関係者。
「結婚を視野に入れてるメンバーが3人います。松本と相葉と二宮です。しかし、週刊誌に書かれるたびにネットは炎上し、彼女とされる女性への攻撃が激化。当人たちはさぞかしストレスが溜まっていたことでしょう。自分たちが嵐でいるうちは結婚は難しいということを悟っていたでしょうし、まあ結婚適齢期でもあるので、仕事以外での幸せも掴みたくなったという気持ちも、活動休止の真相の中に含まれていると思います。ただ、僕は完全な解散ではなく、何年先になるかはわかりませんが、また5人揃ってなにかしらの活動を再開するような気がしてます。とりあえず、一旦ここでけじめをつけるだけ。彼らは本当に仲が良いので、再来年以降も密に連絡を取り合っていくでしょうし、大野くんがジャニーズを辞める訳ではないのでファンの方は深刻に受け取らなくてもいいのかな。ファンならば寛大な心で気持ちを理解してあげてほしい」(広告代理店関係者)
それにしても、ここ数年のジャニーズ事務所を取り巻く環境は文字通り「激動」。世間を揺るがす不祥事、脱退に退所、そして若手に相次ぐ休業。その一方で、滝沢秀明が芸能界引退からの社長業に就任し、新たなコンテンツも次々と立ち上がっています。何事に関しても鉄板だったジャニーズ帝国が、音を立てて変化をしている今。この異変、果たして今後吉と出るか凶と出るか......。(取材・文◎那目鯛子)
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