『夏疾風』より
なんだかんだ中居は天才オールラウンダー、トレンドメーカーで日本一のイケメン木村、役者として引っ張った吾郎と森、ダンスリーダーでアクロバットも熟す剛、あらゆる場面で最年少記録を持つ慎吾だったりとSMAP個人のブランド力が非常に強いことが魅力である。
一方、滝沢が引っ張るジュニアのブームで人気を得ていた嵐のメンバーたちがここまでなるには「嵐」があったからという結成の後に起こったこと。
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たけしさんが言う「時代」の異なる印象と個人のパワーを見れば比較にならないのも頷ける。ただその時代を味方につけて完全なるプロデュースにより必然的な効果を手に入れたジャニーズの凄さがわかるが、この手腕とこの先、キンプリら若手の資質と実力が上手に合わさることが可能かどうか、その現象は奇跡的とも言える。
つまり、SMAPがなくなり、嵐が退くことで稼ぎ頭を失うジャニーズ事務所に次世代を担えるアイドルが今のところ存在していないと言える。
だからといって財力も影響力も限りなく巨大なジャニーズは何ら困ることはないだろうが、世間的かつファン的には「ジャニーズのアイドル(グループ)」がトップにあるべきと思いたい。
ジャニーズのポジションを担えるのはジャニーズだけであって、三代目やまさかの純烈のようなヤツらではなく、他の事務所の誰でもない。しかし目の前にいるお勧めたち(Hey!Say!JUMP、Kis-My-Ft2、SexyZone、A.B.C-Z、ジャニーズWEST、King&Prince)には厳しい課題なのかと思うと寂しくなるが、この難しい舵取りこそ本当の意味で担うのが滝沢だ。
参考資料:15日付けで社長になった滝沢秀明 まず最初にタッキーから警告を受けたタレントは誰だったのか?
ジャニーさんの役目は嵐が止まる2020年のオリンピックイヤーまでとしているため、その後の事は構想さえしていない。その構想さえ滝沢に与えられた仕事であるべきと考えているからだ。単なるお飾りのプロデューサーではなく舞台の表裏を知り尽くした正真正銘の製作表現者として「ジャニーズ」のブランドを背負うべく仕事こそ滝沢の使命であり、むしろジャニーカラーを塗り替えていかないとならない。
これから滝沢が作る「ジャニーズの時代」に大きく飛躍して留まることが出来るのは誰なのか、それは既存のグループや個人か、または構想中にある新しきスターなのか......。少なくともマッチやヒガシではない。
あと2年弱の間にそれが出来るかどうか、いや出来なくても良いだろうし5年10年かかっても良いでしょう。焦る理由はひとつもない。
ジャニーズにはその余裕がある。タレントなんて一人もいなくなっても経営に困る事のない会社母体と何より強い不動産事業(都内の有数な立地で全棟常に満室)を作ってきた。郷ひろみが出ていったとき、「たのきん」が崩壊したとき、シブがき隊や少年隊がスローダウンしていったとき、必ず「次の一手」で以前より強い成果を手に入れてきた。SMAPから嵐といったように何だかんだでジャニーズは絶対に困らない。
その上、資産運用では天才的なジュリーという社長で娘の手腕も無視できない。本来ならタレントの事業から退いて権利と不動産だけ動かしていればジュリーにとっては好都合だったのだが、滝沢が立ったということで天下のジャニーズを不動ものとして存続させるべき「仕事」に入った。
中でも大きな課題こそ、この「次世代」のトップリーダーを擁立して確立させることだが、ステージに立つタレントの才能や人気に加えて時の運否天賦もあり、そう簡単に思うようにはいかない。
嵐でさえ10年かかっている実態を見れば理解できるが、人気があれば良いとか露出していれば良いとかそういうことではないので誰にも想像さえ難しい。
だからこそ、それが面白いと言うジャニーさんを超えられるかどうかの滝沢プロデュースこそ見応えあるリアリティドラマである!!(文◎平本淳也)
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